【ファミカセクロニクル~愛すべきクソゲー列伝~】いつまでもその胸に刻まれる伝説の迷作、バグだらけの初代『燃えろ!!プロ野球』(1987年・ジャレコ) (2/2ページ)

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そのため、少年たちが興じていた草野球では、この謎仕様に影響されて、ファウルの後は絶対にストライクになると信じて疑わないピュアな子供たちによって引き起こされる珍プレーが続出するという二次被害まで発生。あの時代、「リアルを知る派」と「燃え!!プロ準拠派」で意見がぶつかり、ちょっとしたケンカにまで発展することさえ少なくなかった。こうした経緯から、本ゲームは、結果として多くの子供たちにとって、大恥を書いた記憶や、友との壮絶なバトルによるほろ苦い記憶と共に、いつまでもその胸に刻まれる伝説のクソ野球ゲーとなったのである。

とはいえ、この『燃えろ!!プロ野球』、音声合成チップの採用によって「ストライク」「バッターアウト」といった声が聞こえる演出のほか、一部の外国人選手などは、この時代にして既に本人を彷彿とさせる風貌やフォームのグラフィックが用意されていたり、デッドボールを巡る乱闘や、投手交代時にリリーフカーで投手が登場する姿、さらには投手がホームランを打たれてマウンドで打ちひしがれるといったリアクションまでもが存在したり、それらがオーロラビジョンに映し出されたり、なんとも先進的な試みが多数盛り込まれるなど、後年の野球ゲームに大きな影響を与える要素が存在していたことも事実。

そうした意味で言えば、このゲームは単なるクソゲーではなく、結果として惜しくも名作になり損ねてしまった迷作と言えるのかもしれない。

文・新劇シルバー



■参照リンク
http://d-mebius.com/moeprops/


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