【ファミカセクロニクル~愛すべきクソゲー列伝~】いつまでもその胸に刻まれる伝説の迷作、バグだらけの初代『燃えろ!!プロ野球』(1987年・ジャレコ) (1/2ページ)
【ファミカセクロニクル~愛すべきクソゲー列伝~】
『燃えろ!!プロ野球』(1987年/ジャレコ)
スポーツ、それも野球といえば、ファミコン全盛期の80年代半ばには"リアル"においても少年たちの間で大人気。それだけにこの時代には、秀作野球ゲーが数多く登場したが、そうした秀作揃いの中で、セールス面では大ヒットを記録したものの、あまりに強烈すぎる中身から「クソゲー」どこか「バカゲー」の扱いを受けることとなってしまった作品がある。
そう、当時のファミコン少年ならばその多くがプレイした経験があるだろう、初代『燃えろ!!プロ野球』(1987年/ジャレコ)だ。
今でもネット上などで、しばしば「バントでホームラン」などと揶揄されるように、その謎めいた仕様(というかバグ要素)から、珍プレー続出のゲームであり、クソゲーの代名詞と化している感すらあるこのゲーム。やはり特筆すべきは、不安を感じさせるそのゲーム性である。
たとえば、このゲームにおける「バントでホームラン」現象について言うと、各チームに1人ずつ配置されている強打者設定のバッターの場合、なぜかバント(彼らはバント用グラフィックが存在しないため、ハーフスイング状態)でもホームランになりそうな強い打球が飛ぶという珍現象が存在しているが、このほかにも、コントローラーをいじると野手が一斉に(しかも微妙に)動いてしまうために、ベースカバーに入るはずの選手があらぬところを徘徊し、結果として誰もボールを取らずにファウルゾーンへと(そして、場合によっては外野の彼方まで)転がってしまうという、あまりにシビアなヘボ野球要素があったり、ファウルを打った後にはどこに投げてもストライクと判定されてしまうなど、もはや単なるバグとしか思えないような謎仕様のてんこもりとなっていたのだ。