【プロ野球】1週間で3度メモリアルを粉砕した”ヒール中日”のメッセージ (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■7月9日・ヤクルト戦/1771日ぶり復帰の由規をKO

 1771日ぶりの復帰登板。神宮球場の一塁側からライトスタンドは、由規(ヤクルト)を待ちわびたファンでいっぱいに埋まっていた。投球練習で由規が姿を現した瞬間から拍手、声援の雨嵐。昨季、館山昌平が復帰したときと同様、祝福ムードが神宮球場を包んだ。

 そんなアウェー感をものともせず中日は由規に向かっていく。初回から大島洋平のツーベースをきっかけに先制。その後もヒットを重ねていった。

 6回裏、由規は満塁で迎えた森野将彦に全7球、ストレートで挑む。6球目にはこの日最速となる149キロをマーク。しかし力投は報われず、結果的に押し出しの四球を与えて降板となった。

 森野に立ち向かう由規の気迫のこもった姿に、押し出しの瞬間には自然と拍手が沸き起こった。そのまま由規は大きな拍手のなか降板。結局、6回途中6失点の由規には負けがつくことに……。

 これは「1771日ぶりの登板で簡単に勝てるほど甘くはないぞ」という中日からのメッセージだ。

■7月11日・DeNA戦/今季初登板、番長・三浦大輔の記録を阻止

 DeNAファンが待ち望んでいた番長復活の日。先発投手が好調でなかなか出番の回ってこなかった三浦大輔だが、7月11日にようやく先発の機会が訪れた。

 月曜日の試合にも関わらず横浜スタジアムは超満員。三浦への期待の大きさがわかろうというものだ。

 しかし、またもや中日打線は先頭打者・大島がツーベースで口火を切ると、1回に一挙6点を奪い勝負を決めてしまった。

「24年連続勝利」もかかっていたこの試合。記録更新はお預けとなってしまったが、野手も含めて歴代4位となる「24年連続ヒット」を放ったのは三浦の意地だろうか。

 もちろん、は「24年連続勝利が簡単にできると思うなよ」という中日からのメッセージだ。

 1週間で3度ヒール役を演じた中日。現時点では、団子状態のセ・リーグ2位争いを抜け出せていない。

 しかしこの結果を見ると、毎日が対戦相手の“特別な日”なら、中日は勝ち星を積み重ねて混戦を抜け出せるかもしれない。中日ファンは対戦相手の“特別な要素”をチェックだ!

「そんなに毎日“特別な要素”があると思うなよ」。最後に、そんなメッセージを中日ファンに送っておきたい。

文・勝田 聡(かつた さとし)
※松坂世代のひとつ上にあたりサッカーの黄金世代となる1979年生まれ東京育ち。プロ野球、MLB、女子プロ野球、独立リーグと幅広く野球を観戦。 様々な野球を年間約50試合現地観戦し写真を撮影する。プロ野球12球団のファンクラブ全てに入会してみたり、発売されている選手名鑑を全て購入してみたりと幅広く活動中。
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