男性の酒やタバコも要注意!夫婦で向き合う「第2子不妊」わたしは妊娠できるの?

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男性の酒やタバコも要注意!夫婦で向き合う「第2子不妊」わたしは妊娠できるの?

子どもが生まれ、そろそろ2人目を……と考えたとき、なかなか妊娠に至らず悩むケースが増えています。

不妊については関心も高く、テレビでも取り上げられることが多いですが、ある番組で実施した調査では全国の不妊クリニックに妊娠可能かどうかの検査を受けにくる30~40代の女性が増えているという結果が出ました。 “卵子の老化”を意識する女性が増えてきたことが背景にあるためではないか、と担当者は分析しているようです。

これは女性の社会進出による非婚化、晩婚化と出産年齢が高齢化している現実を如実にあらわしています。

「不妊」を考えたときに直面する課題は複雑で多種多様にあるものですが、今回は、第1子を授かったあとに、なかなか次の妊娠に至らない「第2子不妊」について考えてみましょう。

■不妊症の定義は?

そもそも「不妊症」とはどのように定義されているか知っていますか?

現在は「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、避妊することなく2年ほど性生活を行っているのに妊娠しない場合」とされていますが、日本産婦人科学会は、6月20日、妊娠しない期間を現状の“2年”から“1年”に変更する方針を発表しています。

正式には8月に正式決定とするようですが、WHOやアメリカの学会でも1年とされていることや、現状の日本でもおおよそ1年程度で受診されるケースが多いこと、希望する場合は、早めに適切な治療を受けるきっかけにしてもらうため、というのが理由のようです。

■卵子は日々減少している? 

“第2子不妊”を考える時、もっとも考慮したいのは“加齢”ということです。そこで気になるのが、“卵子の老化”です。まず知っておきたいのは”卵子は生まれた時にはすでに出来上がっており、卵巣に保管してあるもの”だということ。

妊娠8週の時点で8万個、20週の頃には約700万個もの卵子が作られています。しかしそれ以降は徐々に減少し、出生時にはなんとその3分の1程度、排卵が始まる前には既にピーク時の10分の1にまで減少してしまいます。

人間は月に1個しか排卵しません。よって個人差はあるにしろ、50才前後で閉経すると考えれば、実に1日50個もの卵子が死滅している計算になるのです。

また30才時に排卵された卵子は約30年の間、卵巣に保管されていたので、その分遺伝子やたんぱく質の変性、細胞の老化が進んだとしても不思議ではありません。加えて、女性の妊娠率は一般的に38~39才頃になると低下し始め、40才を過ぎると急激に下降するのです。

日頃から自分の身体をいたわり、卵子を守るために良い環境を作ることがいかに“妊活”において重要なことかが分かります。同時に、自分に宿った小さな命はいかに貴重な存在か、どれだけ愛おしい命であるかをひしひしと感じることもできますね。

■妊娠可能かどうかを調べるには?

不妊かどうかを調べる検査にはいくつかあります。月経周期に合わせて検査を進めるので、まずは基礎体温を測っておきましょう。女性の場合は、年齢を問わず基礎体温を測ることが日頃の健康管理に大いに役立ちます。

検査は、まずホルモンの値をみる血液検査が一般的です。通常、初診であれば、以下の項目いずれかを検査することになります。

(1)LH(黄体化ホルモン):成熟した卵胞を排出させるホルモンです。

正常値は卵胞期で1.8~7.0mIU/mL、排卵期で5.6~34.9mIU/mL、黄体期で1.0~7.8mIU/mL、閉経期で6.7~38mIU/mLです。

(2)FSH(卵胞刺激ホルモン):卵胞を刺激し、発育を促すホルモンです。

正常値は卵胞期で5.2~14.4mIU/mL、排卵期で5.6~14.8mIU/mL、黄体期で2.0~8.4mIU/mL、閉経期で26.2~113.3mIU/mLです。FSHは年令が上がり、卵巣機能が低下してくるにしたがって高くなります。

(3)E2(エストラジオール):卵胞ホルモン、エストロゲンともよばれます。卵巣の機能を評価できます。

正常値は卵胞期で13~70pg/mL、排卵期で70~240pg/mL、黄体期で70~160pg/mL、閉経期で10以下pg/mLです。

(4)P4(プロゲステロン):黄体ホルモン、プロゲステロンともよばれます。

子宮内膜を厚くして着床を促す作用があります。正常値は卵胞期で1以下ng/mL、排卵期で1以下ng/mL、黄体期で5~30ng/mL、閉経期で1以下ng/mLです。

高温期が10日以上続かず、高温期中期で10ng/mL以下の場合、黄体機能不全と診断されます。

(5)AMH(アンチミュラー管ホルモン):最近注目を集めているのが、このAMHです。これで卵巣の機能が評価できます。

残存する卵子の数の指標となるので自分が妊娠できるかどうかの目安にもなります。月経周期に依存しないので他の項目と合わせて検査をすることで、より詳しい結果を知ることができます。

これらの検査は妊娠可能かどうかを調べるだけでなく、自分の身体を知ることにもなるので更年期にある女性が自己管理のために受けても良いですね。

■男性もタバコやお酒など気をつけて!夫婦で取り組む「第2子不妊」 

不妊には男性側の要因もあります。女性が健康な卵子を守っていくための生活は元気な精子をつくることにもつながりますから、夫婦で共に取り組んでいく必要があります。

男性が特に気を付けたいのは、タバコ・電磁波(スマホ、パソコンなど)・ストレス・過剰なアルコールです。また、精子は“熱”に弱いので、“暑い環境”で仕事をしている人は、できるだけ通気性の良い下着をつけるなどの工夫をしましょう。

女性の場合は、“冷え”にも注意が必要です。冷えは筋肉を硬くして内臓の血液循環に悪影響を及ぼしますので、適度な運動で代謝を良くし、特にお腹や足など下半身を冷やさないようにしましょう。

そして一番大切なのは、“心のありよう”です。

焦りやストレスは、身体の状態におおいに反映されます。“卵子の老化”など耳にすると、どうしても自分を責める気持ちが生まれやすくなります。イラだったり、申し訳なく思ったり、誰かを羨んだり、妬んだりする気持ちも出てくるでしょう。 でも、赤ちゃんはきっとイライラ、ギスギスしたところより、楽しい笑顔にあふれたあたたかい家族の元に生まれて来たいと思うはずです。

“不妊”は家族みんなで向き合っていくものです。赤ちゃんを迎えるためには、愛情が一番大切です。

生活のリズムを整え、睡眠を十分にとること、食事も材料や添加物などに気を付けて良いものを身体に入れること、ストレスのない生活を心がけるなど、家族で協力し合い、あまり気負わずに楽しく妊活できると良いですね。

【画像】

※ Halfpoint / puhhha – Shutterstock

【著者略歴】

※ 城所眞紀子・・・社団法人 Newborn Family サポート協会代表理事/母子の心身の健康に関わる専門職でチームを組み、現在は主に産前産後の自宅訪問によるサポート活動をおこなっている。助産師・2児の母。

HP:http://familiko.jp

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