ポケモンGOだけじゃない?漫画家・やくみつるの軽すぎる言動録 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■やくみつる自ら認めた炎上芸

 プロ野球ギャグの四コマ漫画で世に出た、やく氏(注1)。先人、いしいひさいち(64)の強烈な影響を感じさせる作風で、選手をイジっては笑いを取っていた。なかでも元巨人の栄村忠広(注2・54)や桑田真澄(注3・48)の夫人への揶揄は執拗で、一部でひんしゅくを買ったものだ。その鋭い舌鋒は、テレビのコメンテーターになってから一層エスカレートすることに……。

「(ボクシング亀田兄弟の父、史郎氏と共演して)土産がある。金亀印のしつけ糸や。これで亀を縛っとき!」
「(朝青龍は)1勝2敗で三日目には引退するんじゃない?(注4)」

 これらは相手が相手だけに賛同もあったが、政治についてはさらに極端。

「(従軍慰安婦問題で日本は)詫びて詫びて詫び倒す(べき)」
「(軍備の必要性を問われて)中国領の日本でもいいじゃないか」

 どうだろう? どれも確固たる信念の発言というよりは、その場を茶化し、盛り上がればいいスタンスにしか聞こえない。事実、今回のポケモンGO罵倒が炎上すると、やく氏はヌケヌケとこう言い放った。

「(タクシー運転手から‟丸くなった“と言われ)世間を騒がせるようなことを(最近)言ってないなぁ、と。折よくこんな問題が出ましたから、ここはひとつ私の意見をかましてやれと。(略)あえてきつい言葉を」

 自ら<炎上芸人>だと認めるやく氏。ポケモンGOを論じる以前に、こんなコメンテーターを「ゲットして」喜んでいるワイドショーを、侮蔑します。 

(注1)プロ野球四コマ…一部は<はた山ハッチ>名義で発表。
(注2)栄村忠広…元プロ野球選手。巨人軍時代、守備で吉村禎章と激突し、吉村は重症を負った。
(注3)桑田真澄…元巨人軍エース。やく氏には夫人の容貌を揶揄された。
(注4)引退…この場所、朝青龍は優勝した。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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