体内にカプチーノみたいな液体が入った袋が出来る!? 「感染症嚢胞」をみなさんはご存知?
みなさんは感染性嚢胞というものをご存知でしょうか?
以前高須クリニックの院長、高須克弥さんがこの症状によって緊急入院したというニュースが話題となりました。
そこで今回は、感染性嚢胞の症状と治療法について、医師に解説していただきました。
感染性肝嚢胞とはそもそもどのようなものですか? 肝嚢胞は珍しいものではなく腹部エコー検査でしばしば認められます。
大きさはさまざまですが、嚢胞自体は大きさには変化がないため、健診ではほぼ正常の範疇に入るものです。そのために定期的なフォローも必要とされません。
しかし、嚢胞のできる部位や大きさによっては合併症を起こすことがあります。
大きな嚢胞が肝臓の表面にできれば、周囲の組織、とりわけ小腸や十二指腸を圧迫して食べ物の通過障害を起こすことがありますし、破裂することもあります。胆管のそばにできれば、圧迫して黄疸が起こることもあります。
これらの合併症以外には嚢胞内に出血したり、嚢胞に細菌が感染することがあります。
感染性肝嚢胞が起こるとどのような症状が現れますか? 感染性肝嚢胞が起こると、腹痛や発熱が起こります。また倦怠感や食欲不振などのはっきりしない症状も起こることがあります。
腹痛は嚢胞の部位によって異なりますが、右上腹部やみぞおちが多く、痛みは鈍い持続性です。また、発熱は微熱から高熱までさまざまです。
他にも、白血球の増加や炎症反応の高値、肝機能障害が起こります。
感染性肝嚢胞とわかったら、どのような治療が行われますか? 抗生剤による治療を開始しますが、経口よりは点滴の方が効果的です。抗生剤だけで症状や検査データが改善しない場合は、腹部エコーを使って嚢胞に細い針を刺して嚢胞の内容物を抜きます。
また、細いチューブを留置することもあります。これらの治療によってもよくならない時は嚢胞を摘出する手術を行うこともあります。
感染性肝嚢胞はどのような人がかかりやすいですか? どのような経路で嚢胞に感染が起こったかによりますが、胆管からか血液からが多いです。
何らか原因で胆管炎があったり、敗血症があると、嚢胞に感染する可能性があります。
また以下のような場合は、注意が必要です。
・過労や睡眠不足などによって免疫機能が低下している
・糖尿病や癌などに罹患している
・ステロイドホルモンなどの免疫機能を抑制する薬を飲んでいる
そのため、日常生活でできる感染性肝嚢胞の予防方法としては、以下のような事柄が大切です。
・過労や睡眠不足等の免疫機能を低下させることを避け、規則正しい生活をする
・偏食を避けてバランスのよい食事をとる
医師からのアドバイス 肝嚢胞はまれな病気ではなく、20%前後の人が持っています。
肝嚢胞自体は希な病気ではありませんが、大きくなると色々な合併症を起こします。感染性肝嚢胞も合併症の1つです。
一旦起こってしまうと適切な治療が必要ですので、症状の原因がはっきりしない時は早めに病院を受診して、詳しい検査を受けて下さい。
(監修:Doctors Me 医師)