いよいよ老化防止のサプリが開発されるか? (1/2ページ)
Photo credit: SUNG HSUAN WANG via Visual hunt / CC BY-ND
不老不死は無理だとしても、生きている間は若くありたい。
これは多くの人の願望だろう。
個人差はあるが、中年と呼ばれるような年齢にさしかかった辺りから、体に劣化が生じ始めることを自覚せざるを得なくなる。
それは残業や徹夜からの回復力が低下したことで自覚するかもしれないし、眼精疲労や食欲不振、肌の衰えなどで感じるかもしれない。
それで元気がでる栄養ドリンク類も売れるのだろうが、その効果は一時的だ。
そもそも老化を抑える、もっと欲を言えば、若返ることができる夢のサプリがあれば、どれだけ多くの人が飛びつくだろうか。
もしかすると、そんなサプリが実現するかもしれない。
■ 動物実験では効果が出ているNMN
7月11日、慶應義塾大学はワシントン大学と共同で、ニコチンアミド・モノヌクレオチド(Nicotinamide mononucleotide、以下NMN)を、人に投与する臨床試験を開始することを発表した。これは世界で初めての試みで、投与されるNMNとは、なんと老化を抑制する物質なのだという。
NMMはマウスを使った実験では、老化に伴う症状が抑えられるという効果を確認できている。
マウスにNMNを投与すると、さまざまな臓器のニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(Nicotinamide Adenine Dinucleotide、以下NAD)という物質が増加することが分かった。このNADが増加すると、加齢によって起きる病気が抑えられることが分かったのだ。血糖値の上昇も抑えられ、血管の劣化や臓器の衰えも抑えてくれる。しかも神経などの一部の器官では、若返りまで確認できたという。
NADはサーチュインという長寿に関係する遺伝子を活性化させることも分かっている。また、糖尿病の治療にも効果が示されたのだ。このNADは人の体内でも作られている。さまざまな臓器で作られたNMNが補酵素に変化したものがNADだ。