孤独、失望、苦悩…。「非常識な読書術」から人の成長は始まる (3/4ページ)
里中氏はこの小説の後半で、ヒロインの夏子が主人公の燎平に、自分を好きなことを知っていながら自分の初体験を饒舌に話す場面を取り上げる。好きな女性にそれを語られるのは想像しただけでも辛くなるが、そこに真理をつかむヒントは転がっているのだ。
女から傷つけられた男はどうすればいい? 『青が散る』という小説を読むことで、男は強くなることができる。
3冊目は安部譲二氏の『日本怪死人列伝』をピックアップしよう。
元暴力団員で元ボクサー、服役経験もある作家の安部氏が様々な「怪死事件」に切り込む。この一冊で、報道だけで取り上げられている情報が全てではなく、過ちは複雑に絡み合って生まれることを知ることができるだろう。
過失を犯してしまった人間は確かに悪いが、その原因を自ら追求せずに叩くのは単純にリンチではないか? 里中氏は、本書を通して、本当に他人に優しくなれる人間になるには何が必要なのかを解き明かす。
■「孤独に読書に没頭してほしい」本書は他にも、あなたが孤独と向き合うことができる本を多数紹介している。
里中氏は冒頭で次のようにつづり、読書を促す
孤独とは、男がそれを良しとすれば孤高の精神を身に付けることができ、よく言うオーラを纏うこともできるのだから、それほど悪い状態ではない。
この孤独な期間、自分を見つめ直すチャンスだし、
読書をして勉強をするチャンスでもある。
あなたが今、仕事でも恋愛でも限界を感じているのなら、この一年、恋愛も友達作りもやめて孤独に読書に没頭してほしい。きっと大きく成長できるはずだ。