世界は保守層を求めている!中国人漫画家が語る東京新都知事と台湾総統の共通点 (2/2ページ)
■多くの人々から支持される保守系政治家
また小池氏は選挙演説時、「緑色」を自身のイメージカラーとしましたが、蔡総統が所属する台湾民進党も緑色をイメージカラーとしています。色彩学、あるいは中国では伝統的に緑色は「赤色」、すなわち共産主義のシンボルカラーとは対義色とされています。偶然か「反共」を意識したものかは不明ですが、小池氏は蔡総統と同じく緑色をかかげて対抗陣営に勝利しました。
僕は彼女たちの対抗陣営にも共通点を見出しました。台湾総統選時、国民党の朱立倫候補(55)の主な支持層は、国内の親中派や中共政府の指示のもと派遣された本土からの「サクラ」でした。彼らは真っ赤な衣装や旗をかかげて国民党候補を応援しました。そして東京都知事選時、野党4党が推薦した鳥越俊太郎氏が新宿で演説を行った際、応援者たちは「みんなに都政を取り戻す。」と書かれた共通のプラカードを一斉にかかげていました。僕は彼らを見て国会前で繰り返される安保改正反対デモを連想しました。
それに対し台湾民進党の選挙活動、あるいは小池氏の演説に集った人々は、それぞれ私服で共通のプラカードをかかげることもなく、熱心に話に聞き入っていました。前述の光景と比較すれば、どちらの聴衆が人為的に集められたものか、あるいはどちらが本当に市民の支持を得ているかは明らかです。
小池氏の当選に対する反応を中国のネットで閲覧すると、主に進歩的、親日な層から「女性の誇りだ」、「初めての女性都知事、おめでとう!」と賞賛する声が寄せられていましたが、愛国、反日的な層は「やばい!極右分子が都知事になった!」、「小池は安倍の犬だ。憲法改正を支持している」、「小池はナチスだ」、「これから日中関係が悪化する」、「俺の知り合いの在日中国人は、小池が当選したら東京から引っ越すつもりだ」と批判的な意見を連投していました。しかし蔡総統当選時も似たような書き込みが殺到したという例があり、僕は反日層のヒステリックな反応は、中国に対し毅然とした態度を示せる政治家が就任したことの証明だと思います。
日本や台湾のみならず、現在各国で保守勢力が台頭しています。これは混沌とする世界情勢を受け、非現実的な理想論をかかげる左派勢力が無力であることに世界中の人々が気付きはじめた証拠だと思います。僕は小池氏の当選を祝福するとともに、今後の保守勢力のさらなる隆盛、ならびに左派勢力の衰退を期待します。
著者プロフィール

漫画家
孫向文
中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の33歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。新刊書籍『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)が発売中。
(構成/亀谷哲弘)