あんなところもポケストップに! 「ポケモンGO」の列島上陸日記 (1/2ページ)
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『ポケモンGO』は、日本でも歓喜と衝撃と動揺をもたらした。
今や全国主要都市の駅前は、ポケモントレーナーのテリトリーとなっている。名の知れたスポットは、軒並みポケストップになった。また、このゲームはユーザーが実際に歩くことを前提にしているから、「ポケモンGOのおかげでウォーキングが習慣になった」という人も相次いでいる。
だが、物事には何でも陽と陰がある。ポケストップやジムに指定されたことで、感情を害してしまうという出来事も起こっているようだ。
■ 慰霊の場が指定される
広島の原爆慰霊碑のポケストップ指定は、ゲームの日本上陸以前から懸念されていた。そしてその懸念が現実になってしまった。
ポケモンGOは、地方部でもランドマークの多い地域はポケストップに恵まれやすい。ここで言う「ランドマーク」とは、主に史跡だ。だから戦国時代の城があった公園などは、ゲームをするに適している。
だが、同じ史跡でも「死者を偲ぶ場所」が存在する。海外ではアウシュビッツ強制収容所がそれだ。ここは慰霊と同時に、ファシズムがもたらした罪を確認する史跡。ゲームをするべきフィールドではない。
こうした倫理上の区別を、ポケモンGOはしていなかった。さらに一例を挙げれば、御巣鷹の尾根にある慰霊の園もポケストップになっている。
1985年に発生した、日航機123便墜落事故。520人もの命が犠牲になった、航空史上稀に見る大惨事だ。慰霊の園のポケストップ指定は遺族の感情を傷つけるだけではなく、「悲惨な事故を繰り返さない」という我が国の航空関係者の信念にも悪影響を与えてしまう可能性がある。