文部科学省が発表した「校内暴力の発生件数」は嘘?統計の裏事情 (2/3ページ)
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社会問題
■統計の数字では校内暴力の真実はわからない
2011年の大津市中2男子いじめ自殺事件を受けて、いじめ防止対策法が成立し、学校の隠蔽体質は少し改善されたようです。
しかし現役教員の話を聞いている限りでは、まだまだなくなってはいないようです。
では、それらを踏まえた上で、この統計を見るとどうでしょうか?
そうです、校内暴力の発生件数が多い地域は、報告義務を果たしているといえそうなのです。逆に、発生件数の少ない地域はどうでしょうか?
でも、もしかすると、発生件数の多い地域は、隠蔽した上でこの数字なのかもしれませんし、発生件数の少ない地域も、報告義務を果たした上でこの数字かもしれません。
つまり結局のところ、これらの統計を見たところで、地域や学校の環境などは一切わからないのです。
■学校が校内暴力事件を揉み消そうとする理由
では、なぜ学校はそこまでして事件を揉み消そうとするのでしょうか?
答えは簡単です。責任を問われるからです。
そんなの当たり前だと思われるでしょうか? いじめが発生した場合、それは学校の責任でしょうか? 教師の責任でしょうか? 担任の責任でしょうか?
私はそうは思いません。
私の子どもが学校でいじめにあっていたとして、担任からその報告を受けたとします。私であれば「事件が大きくなる前に、よく報告してくれた」と感謝します。
しっかりした担任だと信頼します。いじめの報告があれば、保護者間で連携をとり、地域で監視する体制を整えることが可能になるかもしれません。報告がない状態では、なんの対策も打てません。
しかしながら世の中の保護者は、どうもそうは思わない人が多数派のようです。
校内で起こる事件はすべて学校の責任であり、いじめが起こるのは、担任の指導不足であると捉えられるのです。だから、学校はいじめの報告に対して消極的になります。