【ドラマ中盤レビュー】藤原竜也主演『そして、誰もいなくなった』が視聴者に与える「本当の恐怖」 (3/3ページ)
そうした意味で言えば、表層的な恐怖としてまっ先に目に入ってくる「パーソナルナンバー」の消失や乗っ取り被害よりも、時流に関係なく、普遍的な問題として存在する、人間関係に関するトラブルのようなある種、アナログ的な問題の方が、実際には多くの被害を生んでしまうという恐怖をこのドラマは観る者に対して与えるのではないか。
たしかに、そもそもの被害を生むこととなった藤堂の「パーソナルナンバー」の消失は、現在の日本に存在するマイナンバー制度が、将来的に引き起こしかねない未知の危険性を想起させるものであり、それはある程度リアリティのある恐怖を与えるものだ。しかし、「自分のアイデンティティとは何か?」「アイデンティティの証明とは?」という意味で言えば、このドラマはやはりそうした数字や文字列だけではない、"別の何か"が持つ価値と、その大きさについて、改めて考えさせられる作品であると言えるかもしれない。
文・鹿葉青娘
https://youtu.be/dQ9fgyvv2oA
■『そして、誰もいなくなった』公式サイト(日曜よる10時30分から日本テレビ系列にて放送)
ntv.co.jp/soshitedaremo/
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