人気上昇中? 日本を訪れる外国人観光客の数は月間どれぐらい?

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国内旅行に出掛けると、外国人観光客を見かけるのが当たり前になってきましたね。観光スポットによっては、むしろ外国人ばかりということも珍しくありません。大学生のみなさんも国内の観光地で外国の方を見かけたことがあるのでは? 今後外国からの観光客が経済成長の目玉となるのかどうか、2015年の日本政府観光局(JNTO)のデータをもとに見てみましょう。

■2015年5月の1カ月で164万2千人! 前年同月比約50%増

2015年はどの月も前年同月比で数十%も訪日外国人観光客数が増加している傾向でした。最も増えたのが2月で、57.6%も増えて約138万7千人です。しかしそれに留まらず、5月は49.6%も増えて約164万2千人となっています。

国別で見てみると、最も伸び率の大きいのが中国からの観光客数で、なんと133.6%でした。ほとんどの国からの観光客は増加傾向にありますが、中国は突出して増えています。中国に続いて増えたのが香港の70.3%、次いで韓国の61.5%、ベトナムの55.8%です。アジア系の観光客が多いという印象はみなさんも実感としてあったと思いますが、それが数字にも如実に表われていますね。

■2,000万人到達も夢じゃない

このペースで増え続けると、「2020年に2,000万人」の目標を大幅に前倒しで達成できるかもしれません。これはアジアの経済成長によって、外国へ旅行する余裕のある層がどんどん増えていることが原因です。アジアからの訪日客は全体の約8割程度を占めているので、今後も経済成長が続けば増加が見込めるでしょう。円安やビザ発給要件の緩和、大型クルーズ船が寄港することなどによっても拍車がかかっているため、日本の経済政策としてもっと力を入れて行けばさらなる増加も考えられます。

■課題は2020年までに解決していこう

しかし、最近ニュースでも取り上げられていますが、観光客の増加に伴ってホテルが不足しているといった課題もあります。また、大型クルーズ船が寄港した際には観光バスでまとまって移動しますが、そのバスも不足しているようです。2020年の東京オリンピックを迎えるころにはもっと観光客の数が増加するはずなので、それまでにこうした課題を解決していかなければなりませんね。

訪日外国人観光客数が増えてくるに従って、嬉しいだけではなくさまざまな課題も出てきています。受け入れる側としての心構えも、少しずつする必要があるでしょう。

(ファナティック)

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