子どもを「エサで釣るのは良くない」って本当?やってはいけないご褒美のあげかた4つ
“褒めて育てましょう”とよく耳にします。でも、何かする度に「凄いね、偉いね」と褒めていたら、「僕、偉いでしょ?」と催促するようになることってありませんか?
「天狗になってしまうのでは」「褒められないとやらない子に育ってしまうのでは」とちょっと心配になりませんか?
そこで今日は、『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子が“褒め過ぎは良くないのか”についてお話します。
■褒め過ぎは悪くありません。「自己肯定感」はむしろ大切「褒めすぎて育てると、大きくなって厳しく叱られた時、立ち直れない弱い精神が育つのではないかと心配です」の質問を受けることがあります。
そんなことはありません。むしろ、褒めれたり認められたりする経験が乏しいため“自己肯定感”が育たず自信のない大人になってしまうことがあります。そうなると厳しい現実に立ち向かう意欲も湧きません。
また、褒め過ぎたため、子どもが図に乗ったり、褒めないとやらない子に育つこともありませんよ。
反対に褒めることをしていなかったために、人の役に立つこと、貢献することに喜びを感じない大人になってしまうしまうことはあります。
「僕って偉いでしょ」と催促するのは大好きなママに認めてもらいたいからです。そこで「うん、偉いね、立派だね」「ママ、とっても嬉しいわ」と評価してあげましょう。
やがて、このような褒め言葉がなくても行動するようになりますよ。
■褒めても大きなエサで釣ることなかれ
評価の方法は拍手してやったり、抱き締めてやったり、言葉で褒めてやったり様々あります。しかし、やってはいけない評価があります。
それは“エサで釣る”ことです。
例えば……、
●お片付けしたらお菓子を買ってあげる
●お年寄りに席を譲ってあげたら、欲しいモノを買ってあげる
●宿題をやったらゲーム買ってあげる
●予防注射を我慢できたらおもちゃ買ってあげる
エサがあまりにも“ビック”なので、物質的な褒美が与えられないとやらない習慣が付いてしまいます。
片付けをして綺麗になった爽快さ、お年寄りに席を譲って喜んでもらえた体験、宿題をして学力がついた、痛い予防接種を我慢できるようになった……など自身の自己評価にはなかなかつながっていきません。
また、いつも物で釣っているとやがて「携帯電話買ってくれ」「バイク買ってくれ」と要求がどんどんエスカレートしていく危険もあります。
■目に見えるご褒美も時には大切
とはいえ、まだ子どもです。
賞賛の言葉は出した瞬間、消えていきます。目に見える形で評価することも、時には大切です。おもちゃ、お菓子のような高価な褒美でなけれなOKです。
例えば、お手伝い表を貼りだして出来たらシールを貼る、花丸を付けるなどです。すると努力の結果が目に見えて増えてくるのが一目瞭然です。“可視化”です。だから俄然、やる気になります。
そして、段々とシールがなくても片付け、宿題をする習慣が付いてきます。
褒美が豪華すぎないので、それだけを目的にすることなく行動そのものをする“達成感が勝ってきた証拠”です。
いかがでしたか。
褒め過ぎて自信過剰な“天狗”になることはありません。褒めたり認められた経験が乏しいと、自分が好きになれない大人に成長してしまいます。
ただし、褒めるときは、水族館のアシカショーのようにエサで釣るのではなく、言葉や拍手、抱擁、シール止まりにすることがポイントですよ。
【画像・参考】
※ Rock and Wasp、Dmitry Kalinovsky / Shutterstock
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・20年間学習塾を経営、現在は著者・講演家として活動。自閉症児の母。著書は『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』ほか多数。
オフィシャルサイト http://www.tateishi-mitsuko.com/blog/