貼るだけ! 注射しなくても予防接種ができるようになったって本当?

怖い病気にかからないようにするためには、予防接種が大切ですよね。でも、注射は痛いし……小さいころに嫌な思いをしてトラウマになっている大学生も多いのでは? そんな方に嬉しい、注射いらずの予防接種方法がアメリカで発明されました。
科学系情報サイト「POPULAR SCIENSE」が選んだ2015年発明賞も受賞したこのワクチンは、パッチ型。つまり、皮膚に貼りつけるだけで予防接種ができるんです!
これを可能にしたのは、ポリビニルピロリドン。吸水性に優れ、肌から水分を引き出すことができるポリマーです。ポリビニルピロリドンに触れ、そのあと肌に水分が戻ると外表がふくれます。それによって、ワクチンのような普段の皮膚では通らない大きな分子も、そのときだけは体内へ入り込めるようになるという仕組みです。
従来の予防接種といえば、清潔な注射器と冷蔵されたワクチンが必要でした。ところが、このパッチは特別なパッケージのおかげで、冷蔵庫に入れなくてもなんと2ヶ月半も大丈夫。発明者のバイオメディカルエンジニアは、これによって輸送面で大きな違いが出るだろうと話しています。いざ病気が大流行したときでも、クール便を使わずにワクチンを送ることができるからです。また、医療廃棄物も、ぺらっとした小さなパッチだけで済むのも嬉しいところ。
この「貼るだけ予防接種」が一般化すれば、小児科で聞こえる鳴き声もずっと少なくなりそうですね。
参考:A PATCH THAT DELIVERS VACCINES, NO NEEDLES NECESSARY