【プロ野球】前が後ろに後ろが前に?先発と抑えを配置転換した投手たち (2/2ページ)
■《抑え→先発》成功事例は意外に少ない?
現役投手の成功例は山口俊(DeNA)が記憶に新しい。2014年に抑えから先発に転向すると、2ケタ勝利こそならなかったが防御率は前年の5.40を大きく上回る2.90。同年の6月と9月に二度も月間MVPを受賞した。
摂津正(ソフトバンク)は、勝利の方程式「SBM48」の一角として活躍していたが、2011年に先発転向すると翌年から5年連続の開幕投手となった。
このほかにも大竹寛(巨人)、涌井秀章(ロッテ)、牧田和久(西武)も先発転向組といえなくもないが、3人とも「本来は先発」というイメージが強い。特に牧田は現在、再び先発を離れてかなり難しい場面を任されていて本当にお疲れ様といいたい。
逆に、山口鉄也(巨人)、岸田護(オリックス)、藤川球児(阪神)の場合は残念ながら先発への転向が失敗だったといえる。彼らの場合は、スタミナの問題というよりも「短いイニングを全力投球」というメンタルが強く染みついているのかもしれない。
近年の状況では、先発転向の成功例は山口俊で、失敗例は山口鉄也。増井の場合はどちらの「山口」になるだろうか? 今後の投球に注目だ。
文=サトウタカシ (さとう・たかし)