三十年の沈黙を破って刊行!加茂田重政著「烈侠」制作秘話 (2/2ページ)

東京ブレイキングニュース

ヤクザについて、ご存知の方もいらっしゃるだろうが、知らない方への説明として、ヤクザ抗争、その他組事などは一々親分の意見を求めない、若頭、執行部が決めて、親分へは事後承諾の場合がほとんどである、という事を前提にお読み頂きたい。

 そこで、親分の話の裏付けの為に複数の元加茂田組の幹部の方々へも取材、全体像を把握した。具体的には加茂田氏が懲役に行っている間の組運営、抗争の際の裏の話等である。親分への質問は聞き手としての私の個人的な疑問、世間が抱いている疑問を中心に聞いていった。

「なぜ一和会に行ったのか」「一和会会長山本広氏の評価」などである。その他で言えば、加茂田軍団と言われる人々の実態である。色々な書籍で一部紹介されている人もいる。

 だが、例えば本書では「加茂田組の頭脳」と称されている山下実若頭の評価等は書籍には残されてはいない。その他まだまだ埋もれている方々も大勢いる。

 加茂田重政氏は、山下氏以下数名の名前を挙げて高く評価していた。人を褒める事をしない加茂田氏が褒めるのは余程の事であろう。

 本書とは別に、いつかその様な方々が加茂田組を支えたという事を表に出せれば、と今も思っている。

 本書「烈侠」が出来上がった時に、加茂田重政氏の身内の方が経営されている喫茶店に数冊持って行った。そこにたまたまいた番町の方々が口を揃えて「本を出してくれてありがとう」と言われた。その感激は今も忘れる事は出来ない。

 今回「烈侠」に、一部マスコミで話題となった様々な写真を掲載出来たのもご家族が保管されていたからである。神戸の震災で大部分の貴重な資料は失われたが、その被害に合わなかった素材を全て提供頂いた、誌面を借りて改めてお礼を言わせて頂きたい。

 戦中からの神戸の裏面史を少しでも伝えられたとは思っている。それにしても港町には愚連隊がよく似合い、絵になると改めて思った次第である。

Written by 花田歳彦

Photo by 「烈侠」より

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