三十年の沈黙を破って刊行!加茂田重政著「烈侠」制作秘話 (1/2ページ)

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三十年の沈黙を破って刊行!加茂田重政著「烈侠」制作秘話
三十年の沈黙を破って刊行!加茂田重政著「烈侠」制作秘話

 本書を作り、加茂田の親分に話を伺おう、と話が持ち上がったのはまだ山口組が分裂する半年前の事である。

 筆者の世代では加茂田重政という1人の大きなヤクザの名前は非常に大きいが、解散して30年近く経った今に、その名前が果たして一般の読者の方に通用するのかは、一抹の不安があったのは事実である。ただ、三代目山口組の最高幹部、一和会の最高幹部として、その話を伺いたい、人物像に迫りたい、という興味の方が先走ったような感がある。

 色々なツテを辿り、加茂田重政氏に辿りつき、初対面にも関わらず必死に出版のお願いをした。正直、今では何を話したか、何をお願いしていたのかは思い出せない。それほど必死だった。

 ようやく加茂田氏から承諾を得たのだが、実はその後も大変であった。ネットでは加茂田氏に関する様々な噂が飛んでいる。が、実際の加茂田重政氏は家族に囲まれて幸せな暮らしを送っている。その人を今更表に出すのは、というご家族の強い反対もあった。その心情はよく理解できる。それだけに出版のお願いするのは心苦しかった。その説得の前後に、六代目山口組の分裂が発生している。

 しかし、こちら側はそういった話を聞きたいのではない。加茂田重政という人間の半生を、生き様を自伝として出したい。今回の分裂については反対にこちらも話を伺いたくない、という意向を強く出した。

 読者の方が一番聞きたいのは、山口組の分裂に際しての過去の山一抗争に絡めて話だろうという事も正直わかる。

 だが、過去に暴露話を書いた人間の処遇は果たしてどうだったのか? 復帰している組長もいる、ボディガードが付いている組長もいる、そして警察の保護対象になっている組長もいる。これはヤクザ暴露話だけではなく、色々な暴露話を書いた人間ほとんど全てがそのような結果をもたらしてしまっている。

 現役を離れて30年近く経っている加茂田重政氏にその様な苦労は味合わせたくはない。ご家族の話も聞くと、今まで何人かの方が、本の出版とかの話を持って来たそうであるが、なぜか途中で挫折してしまったとの事(その理由も聞いているが、それは今回の書籍とは関係ないのでコメント等は控えさせてもらいたい)。

 そして、加茂田重政氏への聞き取り取材が始まった。

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