映画『ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆』のモデル、登山家オム・ホンギルが語るヒマラヤの魅力と映画に込めた想い (2/3ページ)

AolNews

大感動、敬う気持ち、畏れなどを持たせてくれる場所がヒマラヤ。大自然の偉大さ、神秘。見ているだけで、本当にため息が出てくる。それがヒマラヤです。そして、自分という存在を悟らせてくれる、振り返らせてくれる、そういう場所です。同時に挑戦の対象です。


――この映画を観る方に一番伝わってほしいことは何ですか???
 
最初は映画化を断っていたんです。でも作ろうと思った一番の理由は最近の世の中が、現代社会が高度に成長してしまったがために、人間の尊厳や生命の尊厳が地に落ちた、ということもあります。人と人との縁が重要だが、それを忘れて我々は生きていますよね。

我々は物質文明、機械文明に浸って生きているので、コミュニケーションが不足していて、人間と人間の情が断ち切れている世の中なのかなとも思います。乾いた殺伐とした世の中だからこそ、わたしたちが思う以上に想像を超えた事件などが起こるわけです。

また、個人主義に浸っているので、共同体というものにも脆弱になっている。だから、共同体で必要な思いやりや譲り合いの精神が犠牲になり、愛情などがなくなっている。そして、人同士が出会って交わす約束も、軽んじられていると思います。この映画には、ヒューマニズムがあふれています。人が出会うことで結ばれた縁の重要性、後輩の遺体を運ぶ約束。個人ではなく、ひとつの共同代としての意識を持つことが重要なんです。人間が生きていく上での義理、道理。そういったヒューマンズムが息づいている映画です。

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