【プロ野球】横浜の夜空に鯉が舞った! 大興奮の広島対DeNAの1戦を完全リポート! (1/2ページ)
いよいよ佳境を迎えたペナントレース。現在、広島東洋カープは25年ぶりの優勝へ向け奮闘中。チームもファンもボルテージは最高潮だ。
8月11日から14日の3日間、その広島と、初のクライマックスシリーズを目指す横浜DeNAベイスターズが激突した。3連戦の最終戦、8月14日に行われた一戦の観戦レポートを、あらためてお伝えしたい。
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■前日の悪夢を吹き飛ばすあの男の復帰
上位チーム同士の1戦、夏休みの真っ只中という事もあり、横浜スタジアムは開門前から大勢の人で賑わっていた。
とくに、前日サヨナラ負けをして意気消沈気味だった広島ファンが、前日よりも意気揚々と球場入りしている様子が目立った。
その理由は、広島ファンが待ちわびた主砲ブラッド・エルドレッドが1軍復帰するとの報道が流れていたからだ。
停滞する打線を再び活性化させるには主砲の一発はうってつけ。横浜の夜空にアーチを描いてくれるのか? ファンのエルドレッドへの期待が、前日の悪夢を忘れさせてくれたようだ。
■期待外れの復帰? に飛び交う野次
赤と青で埋め尽くされた球場に、スターティングラインナップが発表される。
5番レフト・エルドレッド
早速の先発出場に、ファンからの大歓声が上がる。高まる期待が大歓声となって表れたのだろう。それだけ一発の魅力は絶大なのだ。
しかし、爆発が期待された打線は再び沈黙。DeNAの先発・今永昇太の前に、7回までわずか2安打。初回に先制するものの、その後はチャンスすら作れず凡打の山を築いてしまう。こうなるとファンのフラストレーションもおのずとたまっていくもの。そして決まって沸き起こるのが心ない野次。
期待のエルドレッドがこの日2つ目の三振を喫した時には、
「バットに当たらないんやったら体にあててこいやー!」
などと、ファンとして耳を疑うような辛辣な罵声を浴びせる始末。
一方、湿った打線に反し、投手陣は奮闘。今シーズン初先発の大役を担ったヘーゲンズは5イニングを1失点に抑え、先発としての役割をしっかりと果たした。
力投したヘーゲンズに変わり、2番手にコールされたのは、なんと大瀬良大地であった。