アメリカの大学生は夏休みにアルバイトをしないってほんと? 気になる理由は……

学生の窓口

現在大学生のみなさんは夏休みまっただなかですね。みんなそれぞれ、休みを生かした活動に取り組んでいると思いますが、なかには長期のアルバイトに精を出している人も少なくないでしょう。でも、日本の大学生と比べてアメリカの大学生は夏休みにあまりアルバイトをしたりしないのだそうです。その理由はいったいなぜなのでしょうか?

■そもそもあまりアルバイトをしない!?

アメリカの大学生はそもそも日本の大学生のように活発にアルバイトをしない、といわれます。もちろん個々人によるのですが、総じてその意見は正しいようです。

というのは、『UNITED STATES DEPARTMENT OF LABOR』(米労働省)が大学生(正確にはfull-time university and college students)の平日における行動について調査したデータがあり、これによると労働およびそれに関する行動(working and related activities)はわずか「2.4時間」しかありません。

単純に比較はできませんが、日本の『タウンワ-クマガジン』が大学生300人にアンケートを取った結果では、日本の大学生は「1日平均4.6時間」のアルバイトに従事していることが分かっています。ですので、アメリカの大学生は、そもそも日本の大学生と比べてあまりアルバイトに時間を割かないのです。

●日米アルバイト時間比較

・アメリカの大学生:1日平均2.4時間
・日本の大学生:1日平均4.6時間

⇒データ出典:『UNITED STATES DEPARTMENT OF LABOR』の「Time use on an average weekday for full-time university and college students」
http://www.bls.gov/TUS/CHARTS/STUDENTS.HTM

⇒データ出典:『タウンワークマガジン』の「バイトのシフト、どれくらい入れてる?」
https://townwork.net/magazine/job_wpaper/st_trend/8519/

■インターンシップをがんばる理由は!?

では、夏休みのように長期の休暇をアメリカの大学生はどのように過ごしているのでしょうか? 実家に帰省してのんびり過ごしたり、旅行などに休暇を使う人が多いですが、

・インターンシップ
・自分の研究・課題を行う
・講義を取る

といった人も少なくありません。特にインターンシップは重要視されています。

アメリカでは、日本のように新卒大学生が一斉に就職活動を行うことがありません。「即戦力」の人を募集するのがアメリカの求人です。職に就いてから覚えます、というのは駄目で、「練習はよそでやってきてもらえるかな」というのが基本です。

ですからインターンシップを通じて、自分の希望する職種で求められるスキルについて十分な知識・経験を持っておく必要があるのです。大学に通いながらインターンシップを行うことは相当大変。大学生が長期休暇にインターンシップにいそしむのは、自分のキャリアのための準備なのです。

■アメリカの大学生は春休みにはじける!

調べてみますと、アメリカの大学生の方が日本の大学生よりも勉強するといわれるのは総じて正しいようです。ではアメリカの大学生が遊ばないのかというと決してそんなことはありません。

アメリカの大学生がバカ騒ぎをするのは、日本の春休みに当たる「スプリング・ブレーク」です。イースター・ホリデーとも呼ばれ、3月の終わりからイースターが終わるまでの短い休暇ですが、全米で大学生がどんちゃん騒ぎをすることで知られています。映画監督のアレクサンドル・アジャ氏は訪米した際、大学生のバカ騒ぎをMTVで見て、「こいつら全員ぶっ○してやる」と作ったのが『ピラニア3D』でした。スプリング・ブレークで浮かれ騒ぐ大学生がピラニアに襲われるというすがすがしい映画となっています。

最後は脱線しましたが、アメリカの大学生が夏休みに日本ほどアルバイトに精を出したりしないのは確かなようです。夏休みは自分のスキルアップのために使う、というのがアメリカの大学生の常識なのかもしれませんね。

(高橋モータース@dcp)

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