貴闘力「本当は横綱を育てたいし、その自信もある」~立ち直る人間力 (2/2ページ)

日刊大衆

頭がやわらかくて、これはこうなんだって決めつけない。だから、寿司によってつけるしょう油が全部違ったりするんですよ。

 常に考えているんですよ。どうやったら、もっとおいしくなるのかってことを。そういう柔軟性が好きなんですよね。職人のこだわりよりも、お客さんが喜んでくれることが一番じゃないですか。うちは、まだ、たつみ寿司のレベルに達してはいないけど、創意工夫しておいしいものを、おいしく出したい。

 ありがたいことに、経営する飲食店は10店舗まで拡大したけど、金を儲けてやろうって考えはないですよ。相撲のときも、そうだったけど。だから、お金に雑なんですよ。結果的に、それがあったから、ギャンブルにバカみたいに大金つぎ込んでしまったのかもしれないけど。

 もちろん、おいしいものを提供して喜んでもらうってのは、楽しいし、好きだけど、本当はモンゴル人を負かすような横綱を育てたいっていう気持ちもありますよ。その自信もあるけどね。でも、それが、できない。悲しいけど、しょうがないですよ。

 今は、お店を全部黒字にしたい。それで、野球だったり相撲だったりで、ダメになってしまった子の手助けをしてあげたいですよ。競技でダメなだけで、商売はうまかったりする場合もあるし。

 僕自身、立ち直っている途中だから偉そうなことはいえないけど、飲食店をやりながら、一度ダメになってしまった子たちの手助けをできればなと思っています。

貴闘力 たかとうりき
1967年9月28日、神戸市兵庫区生まれ。83年夏場所に初土俵を踏み、90年秋場所に新入幕。翌年の名古屋場所で関脇に昇進。93年に大鵬親方の三女と結婚。00年春場所では、前頭14枚目で、史上初となる幕尻優勝を果たす。02年秋場所にて現役引退。大嶽親方として後進の育成にあたるが、10年に野球賭博への関与が発覚し、角界を去る。以後、飲食店経営に乗り出し、現在は10店舖を経営するまでに至る。

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