中学・高校時代に運動やスポーツを続ける習慣は、抑うつや疲労感、ストレスの緩和に有効――明治安田厚生事業団 体力医学研究所の永松俊哉所長が文献研究の結果を発表 (2/3ページ)
1.運動やスポーツのトレーニングを長期に継続することで、疲労に対する “馴化”が生じ、身体のみならず精神的な疲労を感じにくくなる。
2.中学・高校時代に運動やスポーツ活動に関わること(スポーツ経験)を通じてライフスキル*が高まる。
3.運動部やスポーツクラブでの積極的な活動を介してストレス対処能力の獲得や情緒の安定化が進む。
4.運動やスポーツの実践経験によってライフスキル*やストレス対処能力が向上し、抑うつ感やストレスを軽減する効果が高まり、ひいてはメンタルヘルスの改善や維持に繋がる。
■中学・高校時代の運動部・スポーツクラブ活動は総じてメンタルヘルスの改善や維持に有益
青少年の身体活動の減少が憂慮される今日、運動やスポーツが奨励される一方で、学校など教育機関では体罰や情緒的消耗状態(バーンアウト)といった部活動におけるネガティブな要因、あるいは運動部やスポーツクラブに携わる教師や指導者の負担などが社会問題となっています。
中学・高校在学時に適切な指導体制のもと安全面に留意した組織運営が行われることが肝要となりますが、これらの問題がクリアーされれば、運動・スポーツ活動を通じたライフスキル*の向上やアイデンティティの形成が期待され、青年期のメンタルヘルスの改善や維持に大きく役立つと考えられます。