もはや政治は「投資」対象 米大統領選で見える「金で買える民主主義」の姿 (3/3ページ)
ここで問題なのはその額だけではない。堤氏によれば、2010年の選挙におけるスーパーパックの集金総額は8917万ドル(約90億円)だったが、その6割にあたる約5400万ドルはたった132人の財布から出ていたという。
選挙に勝つには資金が必要であり、その資金は上位1%の富裕層が提供している。では、実際にその候補者が選挙で勝利したときに、実利を得られるのは一体誰になるのだろうか?
堤氏の取材に対して、アメリカ人投資アナリストは次のように答えている。
■どこにでもカネはついてくる「所得格差の拡大が選挙献金格差を広げるのは自然な作用でしょう。所得が多いからといって腹黒いとは限らない。それは金持ちへの偏見ですよ。」(P52より引用)
アメリカの富裕層にとって、政治は「投資」の対象なのだろうか。
誰が、どの企業が、どの候補者に、どの団体に「投資」をしようとしているのか。その視点からアメリカ大統領選挙を見てみると、選挙後のアメリカの舵の取り方が見えてくるかもしれない。
(新刊JP編集部)
*1/アングル:トランプ氏の「無限の富」、選挙資金不足に直面か(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/angle-trump-unlimited-wealth-idJPKCN0ZE067
*2/トランプ氏の献金大幅増、資金調達力の不安払拭か(産経新聞)
http://www.sankei.com/world/news/160707/wor1607070027-n1.html