バーベキューで起きる事故の対処方法で安全で楽しいBBQを!

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「Doctors Me(ドクターズミー)」コラム画像
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夏も終わりに差し掛かってますが、暑さがゆるんだころにバーベキューをするかたも多いようです。
楽しく美味しいバーベキューですが、思わぬ体調不良やけがに見舞われる危険もあるので注意をしたいです。

そこで今回はみなさんに安全にバーベキューを楽しんでほしいと思い、「バーベキューで起こる事故の対処方法」を医師に聞いてみました。 バーベキューで怪我をしてしまったとき

やけど
やけどはまず、とにかく冷水、氷などで冷やすことが重要です。
服の上から熱湯をこぼしてしまった場合などは服が張り付いていて無理に引っ張ったりして脱ぐことで皮膚が一緒にはがれてしまうことがあるので、そのまま冷やし早急に病院に行きます。

虫さされ
何の虫に刺されたかにもよりますが、まずきれいな水で洗浄し、針などが残っているようであれば取り除きます。

蜂などに刺されて通常の虫刺されによる患部の腫れ以外に、息苦しさや唇の腫れ、くしゃみ発疹などの症状が現れた場合にはアナフィラキシーを起こしている可能性があります。

もし本人がアドレナリン自己注射薬(エピペン)を持っておればすぐ使用し、医療機関に一刻も早く搬送します。

ムカデや蜘蛛といった毒のある可能性のあるものに刺された場合も同様、緊急で病院を受診しましょう。

切り傷
出血が多い場合には胸より患部を高くすることで出血量を抑えます。

きれいに洗い流して必要に応じて病院を受診します。 バーベキューで体調が悪くなってしまったとき 熱中症
熱中症は暑さや過労などが原因となります。
日陰にいるようにし、十分な水分補給と適切な塩分の補給が大切です。

食中毒
食中毒は食材が細菌などによって傷んでしまったことが原因になります。
新鮮な食材を用意し、しっかり保冷して保管、食べるときは中まできちんと加熱するようにしましょう。

食中毒を発症した疑いがある場合は、速やかに医療機関へ行くようにしましょう。

脱水症状
暑さや運動量の増加などが原因となります。
発症した際には経口補水液を補給させ、医療機関を受診しましょう。

一酸化炭素中毒
換気が不十分な場所でバーベキューを行った場合などに一酸化炭素中毒が起こることがあります。
命に関わる危険性があるので、まず屋外やきちんと常に換気が行われている場所でバーベキューをすることが大切です。

また、テント内などでは決して行わず、頭痛めまい吐き気などの症状がでないか常に注意していましょう。 バーベキューで気をつけるポイント 食品の衛生面
バーベキューはある程度気温の高い季節に屋外で行うことになりますから、生ものはクーラーボックスに氷を詰めたうえで保管するなどで雑菌の繁殖を防ぎましょう。
また、食材は新鮮なものを選ぶこと、しっかり中まで 火を通すようにすることも非常に大切なことです。

子供を連れていく場合
現代のお子さんは、近くに直火があることに慣れていないケースも多いと思います。
周囲で走り回ったりしてやけどをすることがないよう、バーベキューグリルの周囲には何らかの囲いをする、といった工夫が必要でしょう。

また、バーベキューをする場所が海や山であれば、目を離したすきにおぼれたり、いなくなるといったこともないようにぜひ気を付けたいものです。 バーベキューで持っていると便利な持ち物 虫よけ、かゆみ止め
アウトドアには多種多様な虫がいますので、虫よけスプレーや蚊取り線香などで虫から身を守りましょう。

また体質や刺された虫の種類によってはかゆみが強く、掻きむしることによって二次的な感染などを起こしてしまう場合もあります。
清潔を保つと同時にかゆみ止めなどの使用が効果的な場合もあります。

日焼け止め
紫外線によるトラブルから肌を守る役目を果たしてくれます。
こまめに塗り直しを行うことで日焼けシミそばかすからお肌を守ってくれます。

氷、保冷剤
食品や飲み物などを低温に保つことによって、雑菌の繁殖を防ぎます。
またやけどをしたり、どこかぶつけたりするといったアウトドアでありがちなトラブルの際に、患部を冷却するという目的にも使用できます。 安全で楽しいBBQを! バーベキューは夏場の楽しみですが、そのぶん思わぬ体調不良やけがに見舞われる危険もあります。

正しい知識と理解を持ち、備えを整えて、楽しく安全なバーベキューをしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)
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