秋津壽男“どっち?”の健康学「相撲取りが引退後にすべき生活習慣改善。ダイエットとアルコール分解に相関あり」 (2/2ページ)
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そう考えると、引退後のおつきあいが減れば、酒量も自然と減るでしょう。
ちゃんこと昼寝をやめて、1日3食を普通の人と同じように食べればいいわけで、ある程度までは痩せられるのも特徴です。
引退後に痩せた例としてあげられるのが貴乃花親方です。現役時代は曙や武蔵丸などハワイ勢に対抗するべく体重も160キロまで増やしましたが、引退後は90キロまで減らしたそうで、引退後の理想かもしれません。兄の元横綱若乃花のように脂肪をしぼって筋肉をつけるのも、引退後の理想形です。
現役時代に300キロ以上の体重を誇った小錦は、引退してKONISHIKIとなった現在、1日2500キロカロリーに減らして野菜中心の食生活となり、現在は150キロまで落としたそうで、今は元気な毎日を送っています。
職業的に太ったお相撲さんと異なり、「少し太ったら体を動かせばいい」と考えるのが野球選手。不摂生がやめられず太ってしまう人をよく目にします。
お相撲さんの苦しいダイエットを考えれば、一般の人が痩せるのは簡単です。やはりダイエットは「我慢する」ことが大事なのです。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。