頑張って! 体感! トップリーガー、ウィルチェアーラグビー日本代表のもとへ。 (2/2ページ)
ベテランの高いテクニックに翻弄され、激しい当たりに目を丸くする。そんな攻防を繰り返しているうち、3人の息が合う瞬間が訪れた。個人技を駆使して抜きにかかった仲里の行く手をがっちり阻んだのだ。3人の喜びの声が体育館に響いた。 仲里はトップリーガーと実際に対峙した感想を「さすがアスリート。上達がはやい。少ししたら(経験を重ねたら)抜かれるかもしませんね」と口にした。「ラグビー選手は負けん気が強いし、当たることを怖がらない。屈強な体をしているのでタックルしても重かったですね。(ウィルチェアーの)世界のトップチームは大きいのですが、そういうチームと当たった感覚でした。いい機会になった」 今後も交流を続けていけたらいいとも話した。海外ではウィルチェアーラグビーのアスリートと一般の人たちがエントリーしておこなわれる大会もある。日本でもそういうことが実現できたら、この競技を広く知ってもらえる。「ラグビーファミリーの一員としてラグビーを盛り上げたいですね。ファミリーの力を瀬に(パラリンピックで)暴れてきます。2019年(のラグビー ワールドカップ)、2020年(の東京五輪)につなげられたら」 実戦を模擬体験したトップリーガーたちにも、新たな体感が生まれていた。「(実際にやってみると)想像以上の激しさ、楽しさでした。いつのまにか夢中になっていた」と話した川村は言葉を続けた。「人と人が当たるというより、鉄と鉄がぶつかる衝撃が凄かったし、新たな感覚でした。ダイレクトに重さが伝わって来ました。(車いすの操作でも)簡単に抜かれたし、もっとうまく操作できるかも…と思っていたけど、思うようにいきませんでした。そんな操作を手に力が入らない方もいる中で、工夫してやられている。その凄さを実感しました。パラリンピック、応援したいですね。選手会からも、もっと(ウィルチェアーラグビーの存在を)アピールしていきたい」 肩と上腕部への負荷が凄いと言いながら、川村はさらに続けた。「観ているときはバスケットボールに近いかなと思っていたのですが、やってみると、ラグビーとの共通点が多いと感じました。相手を抑えていい位置取りをする。スペースに入り込む。一人ひとりがチームのために仕事をする、そのスピリットも含めてラグビーに近かった。上半身の筋肉を凄く使います。下半身を怪我したときのリハビリとして考え、活動に参加することを考えてもいいかもしれませんね」 宮本も伊藤も同じ気持ちだった。 パラリンピックを観て、ウィルチェア-ラグビーに声援を。積極的に周囲にそう伝える日々が始まる。
