【プロ野球】今年は福原忍(阪神)が槍玉に。現役を続けるか、華々しく最後を飾るか ~揺れ動く心~ (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■阪神で華々しく最後を迎えて欲しかった

 反対に選手の進退を球団が明確にリードできずに、戦力外通告を余儀なくされたのが今岡誠だろう。

 今岡といえば2003年はトップバッターとして首位打者、2005年は5番打者として147打点を上げ打点王に輝いたリーグ優勝の功労者だ。

 戦力外通告を受けた2009年は23試合の出場にとどまり、不振を極めていた。マスコミもここぞとばかりに、9月初旬には引退、来季戦力外と報じた。

 なぜ、球団は阪神のスター選手として華々しい最後を用意してやれなかったのか。

 もちろん、アスリートであれば現役続行にこだわりもある。その思いを汲みながら、阪神でソフトランディングさせる方法はあったのではないか。

 球団がベストな方法を示して説得できないまま、マスコミが追い込んでいく。進退をめぐる一番悪い形となったのが、今岡のケースだったのかもしれない。

■チームに功績を残した選手の処遇

 桧山は引退報道の後、6年間阪神に在籍。2013年にユニフォームを脱ぐまで「代打の神様」としてその名を球団史に刻んだ。

 今岡は戦力外通告後、トライアウトを受け、ロッテのキャンプでテスト生として再スタート。現役は続行できたが、阪神ファンとしては今岡の最後が腑に落ちない人も多いはずだ。

 チームに功績を残した選手たちの処遇については、阪神だけでなく、元中日・井端弘和のような例もある。

 今回、福原はどのような処遇を受けるのか。

 暗黒時代から“虎の投手陣”を引っ張ってきた福原には、いずれにしても気持ちのいい最後を迎えて欲しい。

まろ麻呂
企業コンサルタントに携わった経験を活かし、子供のころから愛してやまない野球を、鋭い視点と深い洞察力で見つめる。「野球をよりわかりやすく、より面白く観るには!」をモットーに、日々書き綴っている。
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