人類の闇。昔から現在に引き継がれてきた身も凍る15の精神的拷問 (2/9ページ)

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 尋問で使用される方法の合法性、あるいは残虐、非人道的とされる方法については、以前から様々な議論がある。赤十字国際委員会が発行した精神的拷問に関する文書によれば、尋問の際の拷問には、身体を物理的に攻撃するものや、実際に肉体的な苦痛を引き起こすもの以外の手法も含まれている。尋問で使用される精神的な手法としては、人の感覚や人格を乱すようなものもしばし挙げられる。

 警察の尋問では、長期間拘束し、質問や非難、あるいは脅しなどが行われることがある。警察は容疑者に自白を促し、罪を認めさせる様々な手法を用いている。


・13. 睡眠剥奪
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 2014年、アメリカ上院諜報活動特別委員会が公開した報告書では、9/11同時多発テロ事件後にCIAが行っていた拘禁と尋問について取り上げられた。それによれば、睡眠剥奪がもっともよく利用された”強化尋問技法”の1つだったという。
 
 睡眠剥奪による拷問を行うには、最大180時間隔離する必要がある。この間、対象者は立ちっぱなし、あるいは無理な姿勢をとらされる。睡眠を剥奪された人間は幻覚などに苦しむようになる。

 これは消耗性の精神的拷問で、生物機能の深部に打撃を与える。人間の精神および肉体的健康は、適度な長さの睡眠に依存する。睡眠不足が極端なまでに進行すれば、肉体に対する拷問以上のダメージと苦痛が引き起こされる。

 睡眠剥奪による初期症状は、疲労、苛立ち、集中力の欠如だ。これがさらに進むと、読解力や会話能力の低下、判断力の低下、体温の低下、食欲の増加といった症状に苦しめられるようになる。
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