批評家絶賛の海ドラ『MR.ROBOT』監督が自信を語る! 「IT業界をリアルに表現するという課題を達成できた」 (2/4ページ)
テレビドラマだと考え直したのはなぜですか?
僕がくどい人間だからだよ(笑)。長編映画として脚本を書き始めたんだけど、90ページくらい書いて、第一幕の半分にも行っていないことに気付いたんだ。当時、僕のマネージャーであるアノニマス・コンテント社のチャド・ハミルトンたちが製作した『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』(2014年HBO)の放送が始まった。僕はそのドラマが大好きだったから、自然な流れで『ミスター・ロボット』もテレビドラマシリーズにしようと思ったんだ。
--放送に漕ぎつけるまでは大変でしたか?
テレビの仕事をしたことがなかったので、業界のことが何もわからなかったんだよ。だから、この番組は長い劇場用映画だというつもりで脚本を書き、撮影したんだ。それが、シーズン2に入って、自分で全エピソードを監督することにした理由だよ。ただ単に、そうした方が僕の映画製作者としての考え方にフィットするから...。変な話だけど、USAネットワークは、そんなすべてに価値を見出してくれたんだと思う。
僕はまだ今でも、なぜ彼らが僕を信頼してくれたかわからないんだ。テレビ番組を仕切ったことのない男に、3エピソードの監督と、5エピソードの脚本を任せるなんて。そのうえ、こんな奇妙で、異様ともいえる型破りな番組だよ? 実際のところ、彼らは単に題材を気に入って、応援したいと思ってくれたんだろうね。とても勇気のいることだったと思うし、彼らにはとても感謝しているよ!
--本作が放送されて一番嬉しかったのはどんなことですか?
正直なところ、尊敬する本物のハッカーやIT業界の人たちから、この作品が好きだというだけではなく、細部に至る正確な描写を評価するコメントをもらったことだ。最高の達成感だね!ハッキングやコンピューター・テクノロジーを扱ったドラマや映画をたくさん観て育って、その点はかなりストレスだったから(笑)。そういう映画の大半は本当にありきたりで題材を殺すものになってしまう。だから、IT業界をリアルに表現するという課題を『ミスター・ロボット』で達成できてうれしいよ。