潜水艦ミサイル、相次ぐ幹部亡命 北朝鮮「崩壊の黙示録」 (2/2ページ)

週刊実話

海自に北朝鮮潜水艦の撃沈を要請する可能性もあります」(同)

 周辺国に領海や領空侵犯を繰り返されても、口先抗議だけのわが“ニッポン”にそれだけの覚悟があるかどうか−−。過去には、さらなる脅威を軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス』('05年4月8日号)に報じられた。'93年に巡航ミサイル搭載の攻撃型原潜をロシアから購入した可能性があるということ。さらには、待ち伏せできない未知の潜水艦基地の存在だ。
 「米国の駐上海領事館が'08年9月に作成した公文書によれば、中国は北朝鮮の秘密海底核施設についての極秘情報を入手しているとのことです。情報が事実なら、北は原潜の建造を目指しているのかもしれません。となれば、攻撃型原潜建造も不可能ではありません。金正恩は、『核能力を保有した軍事大国の戦列に入った。米本土と太平洋作戦地帯は今、われわれの手中にある』と、今回の発射成功を祝って豪語しましたが、あながちハッタリとは言えません」(前出・アナリスト)

 このように、大ハシャギする金正恩国務委員長の姿が報道などで映し出されるが、それとは裏腹に足元はグラついている。労働党第1書記に就任して以降、海外で勤務する北朝鮮大使館員や駐在員らによる韓国への亡命件数が、'13年には8人だったのが'14年は18人となり、昨年も20人以上が国外に脱出しているのだ。
 「秘密警察組織である国家安全保衛部の幹部やスパイテロ組織である偵察総局出身の大佐、正恩の資金を管理する党中央委員会の幹部まで亡命しています。昨年7月には、'00年に韓国の済州島で行われた南北国防相会談に北朝鮮次席代表として参加した朴勝元上将が、モスクワにある第三国の大使館に駆け込み韓国に亡命を申請したと報じられました」(日本在韓国紙特派員)

 大トリは昨年、正恩の実兄・金正哲がエリック・クラプトンのロンドン公演を観賞していたとき、横で付き添っていた英国駐在公使のテ・ヨンホが亡命を求めたこと。これまで亡命した北朝鮮外交官としては「最高位級」に当たる。先の朴上将やテ公使は、北権力中枢の“パルチザン血統”やエリートグループに属する人物だ。
 「テ公使の脱北が、現北朝鮮体制の脆弱性を表しているのは間違いありません。公使は英国勤務10年というベテランで、北朝鮮の体制宣伝の先頭に立っていましたが、英ガーディアン紙によると、一昨年頃、友人に『北朝鮮の海外高官は無一文状態で、違法行為をしてでも現金を調達するよう圧力を受けている』と暴露したことがあり、資金的に困窮していたらしい。切迫した経済状況から金を持ち逃げしたとの説もある。金融制裁で銀行口座を使用できず現金を持ち歩くことから、こうした内部犯行が頻繁に起きているのです」(同)

 テ公使の月給は15万円だったというから、「好物はカレー」という巷談も、その程度しか口にできなかったという裏返しなのかもしれない。自由な空気に接すれば接するほど、北の外交官たちは正恩委員長の“狂気”に絶望するのだろう。

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