潜水艦ミサイル、相次ぐ幹部亡命 北朝鮮「崩壊の黙示録」 (1/2ページ)
日中韓外相会議が東京で開催された8月24日当日の朝、北朝鮮がSLBM(潜水艦発射弾道弾)を日本海に向け発射、約500キロを飛行し日本の防空識別圏内に落下した。原型は旧ソ連のR-27(米国コードSS-N-6)で、北は『北極星1号』と命名している。
「R-27はもともとSLBMで、北朝鮮はこれを陸上発射型の『ムスダン』として開発しているので、元に戻すのは比較的容易だったでしょう。『27』は1968年に配備された液体燃料型でしたが、固体燃料にしたため射程は短くなったと推定される一方、一部には2800キロに達するとの見方もあります。こうなると韓国全域が攻撃圏内、日本も射程内です。対応する海自は、現在、イージス艦搭載のSM-3ブロックIAで迎えるしかありませんが、これは高度500キロまでしか迎撃できません」(軍事アナリスト)
北極星1号の弾頭搭載重量は650キロと推定されている。気になる北の核開発は、今どうなっているのか。
「8月22日、IAEA(国際原子力機関)は、北朝鮮が今年に入ってプルトニウムの生産に向けた活動を再開させたようだと指摘しています。北朝鮮の潜水艦保有数は78隻で、72隻の米国よりも多く世界一(日本は16隻)。ただし、中核艦であるロメオ級のエンジンはディーゼルで“水中耕運機”と小バカにされるほど旧式。1日1回は水面に浮上し、バッテリーを充電しなければなりません。そのため対潜哨戒機で補足可能で撃沈できます。海中でもエンジン音が大きく捕捉は容易です。今回の潜水艦は2000トン級新型潜水艦。SLBM搭載能力は1発と限定されていることから、ロシアから購入した退役ゴルフ級潜水艦(3000トン級)をベースに改良を加えているのでしょう。本来ならゴルフ級のSLBM搭載能力は3発。潜航能力は70日で、太平洋に出航すればハワイやグアムなど、米国の戦略要衝地を射程圏内に捉えることができます」(国際ジャーナリスト)
耕運機とはいえ、弾道弾搭載潜水艦(SSB)は発射前の探知が難しい。効果的なのは味方の潜水艦が北朝鮮の潜水艦基地近くで待ち伏せし、有事の際に撃沈することだ。
「昨年から米国原潜は、潜水艦基地付近での監視・追跡作戦を展開しています。