ケルバーがピンチをしのいで準決勝へ「今の私なら勝つことができる」 [全米オープン] (2/3ページ)
2015年にビンチはセレナに対して驚きの勝利を収めることで、初めてグランドスラム大会の決勝に進出した。その勝利は25年以上もなされていなかった年間グランドスラム(同一年に4つのグランドスラム大会のすべてで優勝すること)の達成を目指すセレナの挑戦に、残酷な終止符を打つものだった。
しかし今回、第7シードのビンチはケルバーに対して5-4、30-30と、第1セットを奪うまであと2ポイントと迫りながら、まずい具合にたじろいだ。彼女はフォアハンドをアウトし、それからバックハンドをネットに引っかけて、ブレークを許してしまう。そしてそれは、彼女の崩壊の始まりとなった。
5-6とリードされてサービスゲームで0-40となったとき、ビンチはファーストサービスをフォールトし、そして、セカンドサービスでフットフォールトを言い渡された。つまり、結果的にダブルフォールトとなり、セットを失ったのである。コートサイドのベンチに戻っていく際のビンチは、フットフォールトのコールをした線審を見て皮肉っぽく微笑み、彼に対して親指を突き出すと、ラケットで拍手する仕草をした。
「審判がフットフォールトをコールしたなら、きっと私はそれをやっていたんでしょうね」と、のちにビンチは言った。
グランドスラム大会で、特に勝負を分ける重要な瞬間にそのような判定が下されるのは稀なことである。とはいえ、もっとも有名なフットフォールトのコールは、数年前にこの同じコートでなされた。
2009年の全米準決勝でセレナも同様のコールに腹を立てていた。そのフットフォールトによってダブルフォールトとなり、彼女の対戦相手だったキム・クライシュテルス(ベルギー)のためのマッチポイントにつながったのだ。セレナはラケットを振り回し、線審に向かって喚いた。(それ以前にすでに警告を受けていたセレナは)ペナルティとしてポイントを失い、それが試合を終わらせることになったのである。
今回はそのフットフォールトのコールが、準々決勝でのビンチの競争力を失わせた。彼女は試合の残り38ポイントのうち、10ポイントしか取ることができずに終わった。