日本のアフリカに対する”大規模投資の意義”を中国人が語る (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■投資は脱貧困のきっかけになる

 今回の投資決定を受け、日本の左派層から「3兆円を国内の貧困対策に使え」といった意見が頻出しています。

 しかしアフリカは大幅に経済発展する可能性がある地域で、今後企業側が投資すれば多くの利益が見込めます。そういった観点から見れば、僕は今回の投資はむしろ遅すぎたようにすら思います。

 確かに国内の貧困問題を解決することは重要な事項ですが、そのためにはまずは企業の収益が増加し、結果多くの人々に富が行き渡る状態を築くことが大切だと思います。それを実現化するためには、今回のアフリカに対する投資のように、諸外国と強固な協力的関係を築き上げることは有効な手法となるでしょう。僕はこのような行為を「積極的脱貧困」と呼びます。

 対して左派層が提案する生活保護費の増加、奨学金の返済不要、アルバイト時給の増加といった手法は、いわば「黙って生活を保障しろ」といったもので、人々の勤労意欲をわき立てるものではありません。この「消極的脱貧困」とでもいうべき手法は、「働かず生活できる」という社会・共産主義者の願望に他なりません。

 中国は「安さ」を武器にアフリカ内に対し確固たる経済的地位を築きました。しかし、インドネシアの高速鉄道の件を見ればわかるようにほとんどが「粗悪品」にすぎません。対して日本が生み出す製品の品質は高性能で、世界中から支持されています。僕は日本側が「質」をうまくアピールできれば、アフリカ内のシェアを中国から奪還できると思います。

 僕は今回の投資をきっかけに日本の国際的地位の上昇、ならびにアフリカ側が中国の影響下から脱却することを期待しています。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)など。

(構成/亀谷哲弘)

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