【ゴローパパの泣き笑い育児】#02 わが家の救世主!おくるみ“新巻鮭スタイル” (2/2ページ)

It Mama

だから昨日の夜もグラ太、自分で自分を叩いて、それでビックリして泣いちゃったの」。

バカか、お前は(笑)。

■わが家の救世主、それは“新巻鮭スタイル”

さて実際にグラ太をすまきしてみると……、まるで年末にもらう新巻鮭だ! 胸のあたりに「歳暮」と、のし紙でも付けてベビーカーにでも乗せれば、街ゆく人も「あら、贈答品?」と間違うに違いない。

数晩試したところ、わが家は“新巻鮭”スタイルを採用した。そしてそれからというもの、今までの寝ぐずりは何だったの? というくらいグラ太は寝るのが上手になった。巻き方を完全にマスターした僕は、りえちゃんにはない腕力を使い、新巻鮭は日に日に細くなっていき、「いくらなんでも、これじゃグラ太苦しいんじゃない?」と心配するりえちゃんをよそに、グラ太はすぴーすぴーと寝入った。

この新巻鮭スタイルにくわえ、バウンサー、胎内音を再現したというアプリのザーザー音を併用したころには夜泣きも激減。睡眠がたっぷり取れればお腹もすくわけで、母乳の飲む量も向上。新巻鮭から始まった“正の連鎖”は面白いようにピタゴラスイッチし、わが家に笑顔をもたらした。

■ぶってしまった夜も。グラ太の笑顔に救われる

グラ太は、手のかかる子だった。

冒頭にそう書いたが、それは間違っていた。正しくは、

俺たちは、手のかかる親だった。

グラ太は「眠いのに眠れないよお」「お腹すいたよお」「寂しいよお」と訴えるために、ただただ泣いていただけのこと。グラ太の涙のワケを理解できずに、その解消法も見いだせずに「手のかかる子だ」と嘆いていた俺らこそ、「手のかかる親」だったのだ。

生後2ヶ月を過ぎると、「のようなもの」ではなく、確実に笑ってくれるようになった。その笑顔に、全身がとろけるとうな多幸感と、涙と笑顔が同時に出たときのことを僕は忘れない。

あまりにも、あまりにも夜泣きがひどかった明け方、泣き止ませのためにトントンしていた手を強め、グラ太の背中を少し強く叩いてしまったことがあった。途方に暮れ焦燥のなか「いい加減にしてくれよ!」と。

しかしグラ太が笑ってくれると「もう、いいよお」と赦してくれているように感じられ、心から重たい何かがスーッと抜けていく感覚があり、涙と笑顔が同時に襲ってきたのだ。

「パパあ、もういいよお。笑ってあげるよお」

そんな笑顔に救われたのを覚えている。

(村橋ゴロー)

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