モンフィスの戦略失敗、ジョコビッチが奇妙な準決勝に勝つ [全米オープン] (3/3ページ)
「ときどき、彼はやや容認できないような振舞いをしていると思ったが、あれは戦略の一環だったのだろう。もし彼がそう言ったなら。彼を信じなければならない」
ジョコビッチはオープン化以降、もっとも“楽”といえる過程でグランドスラム大会の準決勝に進んだ。1回戦から準々決勝までの5人の対戦相手のうち、3人が故障で棄権したのだ。そして、この奇妙な2時間半のドラマが待っていた。
日曜日にジョコビッチは第3シードのスタン・ワウリンカ(スイス)と決勝を戦い、キャリア13度目のグランドスラム・タイトル獲得に挑む。ワウリンカはもうひとつの準決勝で、錦織圭(日本/日清食品)を4-6 7-5 6-4 6-2で下して勝ち上がった。
しかし、ほかのどんな試合もジョコビッチ対モンフィスほど好奇心をそそられるものになりそうもない、と言ってもおそらく間違いにはならないだろう。
第2セットでモンフィスは24ポイントのうち20ポイントを落として5ゲームを連続で失い、脚を引きずっていた。ジョコビッチは第3セットでも観客のブーイングを呼んだモンフィスのダブルフォールトでブレークを果たし、すぐに2-0とリードする。
もはやこれまでか?
いや、そう見えたのもつかの間、突然モンフィスは息を吹き返すのだ。モンフィスはブレークバックして2-2に追いつき、右拳を突き上げた。今や反対にモンフィスを応援する観客たちは大歓声を上げた。そしてモンフィスは、そこから5ゲームを連取するのだ。
第3セット2-5となったところで、ジョコビッチはトレーナーを呼び、左肩のマッサージを受けた。のちにとったメディカルタイムアウトでは、今度は右肩のマッサージを受けている。
試合終盤にはジョコビッチはセカンドサービスを時速129kmか、それ以下で打っていた。これは左手首の故障を気に病みながらニューヨークに到着し、それから1回戦と4回戦で右肘の治療を受けていたジョコビッチにとって、新しい問題の個所である。
とはいえ、体の状態について尋ねられたジョコビッチは、「ありがたいことに問題は過ぎ去った。もう心配の種はない」と答えている。
第3セットと第4セットのポイント間に、ラケットを杖のようにして身をかがめていたのはモンフィスのほうだった。またもの死んだふり、眠ったふりだろうか?おそらく。しかしジョコビッチのほうも湿度の高いコンディションの中で、やや体調が悪そうな様子を見せていた。
何が芝居で何がそうでないのかわからない、奇妙なやりとりのあと、ジョコビッチはこの奇妙な準決勝で勝利を収めた。日曜日は、1月の全豪、6月の全仏に続く、今季3度目のグランドスラム大会決勝を戦うことになる。(C)AP