ケルバーが今季2度目のグランドスラム・タイトルを獲得 [全米オープン] (2/3ページ)
「もちろん、これから皆が失うものは何もないというメンタリティで私を倒そうと向かってくるでしょうね」とケルバー。「私はそのチャレンジを受けて立つつもりよ」。
土曜日の決勝でケルバーはプリスコバに第3セットでワンブレークされ、1-3とリードを奪われていた。しかし、そこから挽回して勝利をつかんだのだ。プリスコバはこの大会まで、グランドスラム大会で3回戦を超えたことがなかった選手だ。
「いい様子には見えなかった」と、この劣勢についてベルツ・コーチは言う。「しかし、それがまた彼女の強さでもあると思う。というのも、彼女はまだ自分にはチャンスがあると思ったならそれをつかもうとし、思いきって飛びついていくことのできる選手だから」。
ケルバーは彼女のアイドルであり、お手本でもあるシュテフィ・グラフ以来のドイツ人全米チャンピオン、そしてドイツ人の世界ナンバーワン・プレーヤーとなった。グラフは決勝前に、ケルバーにテキストメッセージを送ってきて激励したのだという。
準決勝でセレナを倒してケルバーの1位を確実にしたのは、この日の彼女の対戦相手であるプリスコバだった。セレナの世界1位の在位期間はグラフとタイ記録となる186週で2013年2月から続いた記録だが、ついに終わることになった。
ケルバーは3週間前の全米前哨戦であるシンシナティ決勝で、プリスコバに敗れていた。
しかし、この決勝の出だしに主導権を握ったのはケルバーのほうだった。ベースライン沿いを走り回り、すべてのボールにラケットを伸ばして、地面をかするくらい膝を低くしてボールを拾いまくる彼女のディフェンスは、模範的というよりほかはない。
ケルバーはポイントを終わらせようとしているプリスコバに、2回、3回、4回と余計にラケットを振らせた。序盤のプリスコバはそのことに煩わされ、第1セットだけで17本のアンフォーストエラーをおかしている。これはわずか3本しかアンフォーストエラーをしなかったケルバーと比べ、14本も多い。2時間7分の試合の終わりにはプリスコバはケルバーよりも30本も多い、合計47本のアンフォーストエラーを記録している。