まずこれだけは観ておきたい!おすすめ名作ジブリ映画10選

日本のアニメ映画で代表的なものをあげるようとすると、必ずスタジオジブリの作品が入るのではないでしょうか。でも、どれも名作と言われるだけあっていまさらどの作品から抑えればいいのかわからない……というジブリ初心者の学生もいるかもしれませんね。今回はそんな大学生のために、まずこれだけは観ておきたいというおすすめ名作ジブリ映画をお届けします。
■1少女漫画が原作の 「耳をすませば」
「耳をすませば」は1995年に公開されたスタジオジブリの劇場アニメーション長編の8作目の映画です。 中学3年生の少女の月島雫は本が好きな女の子で、よく図書館へ通っていました。しかし雫が読む本は全て雫より先に「天沢聖司」という人物が借りていたことに気が付きます。 そんな中で天沢聖司が同級生であることを知りますが、自分が考えた替え歌をバカにされてしまいます。 イライラしながらも聖司のことがどうしても気になる雫は、ある日図書館へ向かう道で黒猫と出会い、その猫を追いかけて地球屋というアンティークショップを見つけます。 地球屋にいたのは聖司の祖父で主人の西で、同時に地球屋の地下には聖司のヴァイオリン制作工房がありました。 夢を追いかける聖司の姿を見て、雫は自分がどうしたいのかを悩み……というようなストーリーの作品です。
スタジオジブリ作品ではめずらしい少女漫画が原作の作品で、舞台設定も普通の中学校に通う生徒の恋愛を描く話となっています。 そのためとてもほっこりしやすく、この作品が好きと言う人も多いのではないでしょうか。 またスタジオジブリ作品としては初めてドルビーデジタルを導入した作品でもあり、それまで以上のいい音を聴くことができます。またこの作品が最初で最後になってしまった近藤喜文監督の作品としても知られています。
監督:近藤喜文
脚本:宮崎駿
原作:柊あおい
音楽:野見祐二
主なキャスト:月島雫(CV本名陽子)/天沢聖司(CV高橋一生)/原田夕子(CV佳山麻衣子)
■魔女の女の子ががんばる「魔女の宅急便」
「魔女の宅急便」は1989年に公開されたスタジオジブリの劇場アニメーション長編の4作目の映画です。 主人公の少女、キキは「魔女になる事を決めた13歳の少女は、満月の日に旅立ち他に魔女のいない街で定住して修行を積むこと」というしきたりに従って旅立ちます。 辿り着いた都会の街であるコリコでパン店の2階に居候をしながらほうきで空を飛び、商品を届ける「魔女の宅急便」という仕事を始めます。 そんな中で人力の飛行機を作ろうとしている少年のトンボに出会い、最初は不快に思いながらも打ち解けていきます。 そんなある日キキは突然魔力を失ってしまい途方に暮れてしまいます。
この作品は、他の登場人物のさまざまな言動によって揺れ動く思春期の少女であるキキの気持ちが見どころと言えます。 またクライマックスのシーンでは思わずキキに「がんばれ」という気持ちを持った人も多いのではないでしょうか。 スタジオジブリの初期の頃の作品ですが、細かく描かれた背景と溶け込むような音楽にも注目ですね。
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
原作:角野栄子
制作:鈴木敏夫
音楽:久石譲
■近年ではめずらしい子ども向けアニメのこの作品。 「崖の上のポニョ」
「崖の上のポニョ」は2008年に公開されたスタジオジブリの劇場アニメーション長編の15作目となる映画です。 海の女神を母親、魔法使いを父親に持つ魚の女の子のポニョは家出をして海岸へとやってきます。しかしそこで空き瓶に頭が挟まってしまいますが、保育園児の宗介に助けられます。 交流を深めていくうちにお互いを好きになる2人ですが、ポニョがいなくなった事に気づいた父親によって連れ戻されてしまいます。 それでもなんとか宗介に会いたいポニョは逃げ出そうとして、偶然によって人間の姿になってしまいます。それが大変なことになってしまう可能性があることを知らずに……。
スタジオジブリの近年の作品としてはめずらしく子ども向けの長編アニメ映画となっています。 子どもにも覚えやすいキャッチーな主題歌や、きれいな映像にも注目です。 子ども向けの作品ですが、大人が見てもポニョたちの純粋な気持ちに感じ入ることもあるのではないでしょうか。
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
原作:宮崎駿
制作:鈴木敏夫
音楽:久石譲
主なキャスト:ポニョ(CV奈良柚莉愛)/宗介(CV土井洋輝)/フジモト(CV所ジョージ)
■人間の暮らしとその弊害をメッセージとして伝える 「平成狸合戦ぽんぽこ」
東京・多摩丘陵を舞台にニュータウン建設工事に伴う餌場の減少に直面する狸たちを描いた作品です。 人間を懲らしめて静かな生活を取り戻すために、狸たちはその姿を自在に変えることが出来る「化学(ばけがく)」を使って人間に立ち向かっていきます。 中には過激派と呼ばれる狸たちもいて、トラックに直接被害を与えて人間の死亡者なども出たりします。 しかしその中で超常現象としての力を見せつけて人間を畏怖させようという考え方に変わっていき、他の郷の長老たちに協力を仰いでいくというストーリーの物語です。
自然を破壊する人間が悪という考えさせられる物語の作品ですが、登場する狸たちは個性的でかわいいです。また語りを落語家である3代目志ん朝さんが担当しているので、その語り方も魅力ですね。
監督:高畑勲
脚本:高畑勲
制作:鈴木敏夫
主な音楽:紅龍/上々颱風
主なキャスト:語り(CV3代目古今亭志ん朝)/正吉(CV野々村真)/おキヨ(CV石田ゆり子)
■スタジオジブリの劇場アニメーション長編はここから始まった。 「天空の城ラピュタ」
鉱山で働く少年のパズーは食事を買いに行った帰りに不思議な光を見つけ、その光を追いかけるとその先には空から少女―シータが光と共に降ってきました。シータが持つ不思議な石は政府や海賊が狙う飛行石というものでした。パズーには亡き父親が写真に捕えた空飛ぶ城「ラピュタ」に行きたいという夢があり、海賊や政府に追われるシータと共に逃亡します。その中でシータの家に伝わる秘密の名前に「ラピュタ」という言葉があることを聞かされますが、シータは政府につかまってしまい……。
スタジオジブリの第1作ということに驚かれる方もいらっしゃるでしょうが、「風の谷のナウシカ」の制作はジブリの前身である「トップクラフト」という会社でした。
また原作の存在しないという初めてのアニメオリジナルの作品です。
悪役のはずの海賊であるドーラが実は優しかったり、空飛ぶ戦艦や空を飛べるロボット兵など古い作品とは思えないような見どころの多い作品です。
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
制作:高畑勲
音楽:久石譲
原作:宮崎駿
主なキャスト:パズー(CV田中真弓)/シータ(CV横沢啓子)/マ=ドーラ(CV初井言榮)
■深いストーリーと細かい表情に注目の 「ハウルの動く城」
「ハウルの動く城」は2004年に公開されたスタジオジブリの劇場アニメーション長編の13作目となる映画です。 帽子屋で働いていた主人公のソフィーはある時兵隊にからまれます。そんなソフィーを助けたのが魔法使いのハウルでした。しかしハウルも「荒地の魔女」に狙われていて、ソフィーはハウルとかかわったことにより魔女の呪いで老婆の姿にされてしまいます。帽子屋にいられなくなってしまったソフィーは呪いを解く方法を探して家出をします。 そんな中で荒地で生け垣にひっかかっていたカカシを助けたことにより、ハウルの動く城と出会い、様々な困難に立ち向かうストーリーの作品です。
18歳の少女が突然老婆になってしまうというショッキングとも言える内容の作品ですが、だからといってソフィーが絶望することはないです。 むしろそれどころか物語が進むたびにどんどんパワフルになっていきます。 物語の中のソフィーの変化も注目ですが、映像の美しさやカブやカルシファーといった多彩なキャラクターにも注目の映画ですね。
監督;宮崎駿
脚本:宮崎駿
制作:鈴木敏夫
音楽:久石譲
主題歌:世界の約束(倍賞千恵子)
主なキャスト:ソフィー・ハッター(CV倍賞千恵子)/ハウル(CV木村拓哉)/荒地の魔女(CV三輪明宏)
■男のカッコよさを思う存分見せてくれる「紅の豚」
「紅の豚」は1992年に公開されたスタジオジブリの劇場アニメーション長編の6作目の作品です。 第一次世界大戦後のイタリア・アドリア海を舞台にして飛行艇に乗り暴れ回る海賊とブタの姿をした賞金稼ぎの主人公、マルコの戦いを描きます。 この作品の見所はマルコ(作品中ではポルコと呼ばれることが多いです)のカッコよさや、飛行艇同士のドッグファイトです。 ドッグファイトとは言ってもマルコの信念として「戦争ではないから空族相手でも人殺しはしない」というものがあります。
そのため作品中では誰も死ぬことはなく、戦闘のカッコよさなどを純粋に楽しめる作品です。 クライマックスとなるカーチス戦ではドッグファイトが出来なくなったら決着をつけるために殴りあうなんていうのもある意味男らしいと言えますね。 キャッチコピーは「カッコイイとは、こういうことさ」。大人でも子どもでも楽しめる作品ですが、空への憧れやカッコよさを追求したい人には特におすすめできる映画ですね。
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
原作:宮崎駿
制作:鈴木敏夫
音楽:久石譲
主なキャスト:ポルコ・ロッソ(CV森山周一郎)/フィオ・ピッコロ(CV岡村明美)/ドナルド・カーチス(CV大塚明夫)
■見ている人に深いメッセージを投げかけてくる「もののけ姫」
「もののけ姫」は1997年に公開されたスタジオジブリの劇場アニメーション長編の9作目となる作品です。 タタリ神によって右腕に死の呪いをかけられてしまった主人公のアシタカは、その呪いを絶つために西へと旅に出ます。 そしてその果てに辿り着いた村は鉄を作るタタラ場の村であり、その長であるエボシ御前は鉄を作るために自然を破壊しながらも生活をしていました。そこにエボシの命を狙うもののけ姫であるサンが現れ、返り討ちにあいそうになるがそれをアシタカが助けます。しかし助けたアシタカを殺そうとしたサンはアシタカの言葉に思いとどまり、シシ神のもとへ連れて行きますが、その頃タタラ場では不穏な動きが起きて……。
ジブリにしてはめずらしく人が死ぬ描写などがある作品でもありますが、それだけに子どもが観た時の感想と大人が見た時の感想に差があります。 さまざまな問題やメッセージを投げかけてくるこの作品は見るたびに様々な視点で考えさせられたり、楽しめる作品と言えることでしょう。
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
制作:鈴木敏夫
音楽:久石譲
主題歌:もののけ姫(米良美一)
主なキャスト:アシタカ(CV松田洋治)/サン(CV石田ゆり子)/エボシ御前(田中裕子)
■スタジオジブリと言えばこの作品。 「となりのトトロ」
主人公のサツキ・メイの姉妹が引っ越してきたのは、見えない小さなオバケがいっぱいいる田舎の家でした。 しかしこのオバケたちは人に害を加えることはせず、いつの間にかいなくなると言われていました。 姉のサツキが小学校に通っている間に、妹のメイはどんぐりと共に謎の生物を見つけます。 そして謎の生物を追いかけたメイは森の奥で大きな生物と遭遇し、その生き物はメイの問いかけにトトロと名乗ります。 これを機にメイとサツキの田舎暮らしの中に、ときおり現れるトトロとの時間や引き起こされるさまざまな不思議な出来事を描くストーリーです。
キャッチコピーの「このヘンな生きものはまだ日本にいるのです。たぶん。」という言葉やこの作品をとっかかりにしてジブリを知った人も多いのではないでしょうか。 今でもトトロがスタジオジブリのモチーフキャラクターになっていて、作品の知名度と人気を表していますね。
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
原作:宮崎駿
制作:原徹
音楽:久石譲
主なキャスト:草壁サツキ(CV日高のり子)/草壁メイ(CV坂本千夏)/トトロ(CV高木均)
■興行収入でも1位の 「千と千尋の神隠し」
主人公の千尋は、両親の車で引越し先の家に向かう途中、立ち寄った不思議な草原から謎の世界に紛れ込んでしまいます。 その街は人間は立ち入ってはいけない八百万の神の世界で、無断で食事をした千尋の両親は豚に変えられてしまいます。 千尋も消されそうになりますが謎の少年であるハクに助けられ、両親を助けるために油屋で働きながら悪戦苦闘をする……というストーリーです。 この作品もスタジオジブリ作品に多い少女が目的のために悪戦苦闘をしながら成長をしていく様を描く作品です。
主人公の千はもちろんですが、脇役の釜爺の声を故菅原文太さんが演じていたり、番台の蛙の声を大泉洋さんが演じているなど見どころの多い作品です。 様々な困難に千が立ち向かう姿や、千と共に作品内で成長していく坊など 見方によっていろいろな楽しみ方ができる名作と言えるでしょう。
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
制作:鈴木敏夫
音楽:久石譲
主題歌:いつも何度でも(木村弓)
主なキャスト:荻野千尋・千(CV柊留美)/ハク(CV入野自由)/湯婆婆(CV夏木マリ)
いかがでしたか? スタジオジブリのアニメ映画の中でおすすめしたい作品10作品ご紹介しました。 さまざまな人に広く愛されるジブリ映画は他にも数多くあります。ぜひ観たことがない作品を鑑賞してみて、自分のお気に入り作品を見つけてみてはいかがでしょうか。