【プロ野球】去年の自分を超えろ! 2016年プロ野球・自分の壁を突き破った選手たち! (2/2ページ)
■丸佳浩:20本塁打の壁
圧倒的な強さでセ・リーグを制した広島は鈴木誠也、新井貴浩、菊池涼介など打の主役が日替わりで現れるほど好調だった。キャリアハイを更新する選手も多く出ている。その中で丸佳浩は、自分の壁であった20本塁打を3度目の正直で超えた。
2014年、2015年と19本塁打で終わり悔しい思いをした丸だったが、9月17日の中日戦でついに20本目の本塁打を放ったかのように見えた。
“放ったかのように見えた”と書いたのは中日のレフト・工藤隆人の上で観客がグラブを差し出し守備妨害が疑われてしまったからだ。しかし、審判団による協議の末、丸の本塁打が認められほっと一安心。
「簡単に20本目は打たせない」という野球の神様の丸への試練だったのかもしれない。
“去年の自分を超えろ!”というキャッチフレーズは響きがよく親しみやすいものだった。来年こそはヤクルトの選手たちも奮起してほしいものだ。“自分超え”を果たしたのが山田しかいないのは、やはり寂しい。
文=勝田聡(かつた さとし)