【眼球破裂】福山雅治コンサートで女性スタッフ重傷 症状・治療法を医師が解説

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「Doctors Me(ドクターズミー)」コラム画像
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2016年9月25日(日)に行われた福山雅治さんのコンサートで、終盤に演出のために使用されたキャノン砲と呼ばれる装置からテープが発射された際に、女性スタッフの右目の部分に直撃し「眼球破裂」の重症を負ったことがわかりました。

発射装置は至近距離でなく、離れたところから操作されるようになっており、このスタッフは発射の連絡を受け、ほかのスタッフなどに注意を促したりする仕事を担当していたということです。

今回女性スタッフが負った「眼球破裂」とはどのような症状なのでしょうか。医師に解説をしていただきました。 ライブで使用されるキャノン砲とは
一般には「キャノン砲テープ打ち」と呼ばれている、ライブやコンサートで使用される筒内の「ネタ」を飛ばす演出効果機具のことです。

メタリックや紙のテープを1台の筒状のキャノン砲から圧縮空気の力で打ち出しますので、事前に充分な安全対策が必要です。 眼球破裂とは
眼球に強い外力が働き、角膜や胸膜と呼ばれる眼球を覆っている膜が破れてしまった状態を言います。

今回のように、どこかから速いスピードでものが飛んできて目にあたった、という場合のほかには、交通事故にあったり、けんかやスポーツの時の事故などで非常に強い力が外から眼球にかかった場合におもに起こるけがです。 眼球破裂の症状 眼球破裂が起こったときに現れる症状としては、眼球破裂が起こった直後からの視力の低下や、目の強い痛み、むくみ、充血などが見られます。

症状は受傷した側だけではなく、もう一方の目に見られることもあることが知られています。 眼球破裂の医療機関での対応
眼球破裂が疑われる場合には眼科において、以下のような検査、状態確認をしてから手術を行います。

眼球破裂の検査
■視力や眼圧のチェック

■細隙灯顕微鏡による検査

■CTやエコーによる検査

■破裂が起こっているか

■中に何かの破片などの異物が入り込んでいないか

■周囲に眼球破裂に伴う合併症などがないか

眼球破裂の手術
比較的小さな損傷であれば医療用のコンタクトレンズで治療することもありますし、大きなものであれば全身麻酔で手術を行うことになります。

傷の状態によっては眼球の摘出や義眼を要することもありますので、失明してしまうことも多いといわれます。 眼球破裂の予後 視力の回復を見ていくことになりますが、けがが重篤であることからあまり予後はよくないことも多いといわれています。 目を怪我した場合に出来る応急処置 ものがぶつかって強い痛みがあるときは、一刻も早く眼科を受診することが重要です。

固形のものが刺さったりした場合は無理に引き抜いたりこすったりはせず、目の周りの汚れだけをさっときれいにして受診するようにします。 過去に起きた眼球破裂事故
野球
プロ野球観戦中にスタンドにいた女性ファンにファウルボールが当たり、右眼球破裂により右目を失明

サッカー
中国のサッカー国内リーグ戦において、中国の選手が相手チームのギニア人選手の顔面を強蹴し、眼球破裂により失明

トレーニング
メジャーリーグ選手が壁に取り付けられたゴムチューブでトレーニングをしていた、壁の取り付け金具が抜けてゴムが顔面を直撃し眼球破裂により右目摘出手術がおこなわれる 医師からのアドバイス 眼球破裂は眼科のけがの中でも最も重篤なものと考えられ、眼球破裂が疑われたら一刻も早く緊急手術の行える設備のある医療機関へ搬送することが何よりも大切なことになります。

今回の事故に関しては、機器の設置や安全面などに問題がなかったかどうか、警察で調査中ということですが、本当に痛ましい事故で一刻も早くけがをされた女性スタッフの方が少しでも後遺症が少なく回復されることを祈らずにはいられません。

(監修:Doctors Me 医師)
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