【プロ野球】【惜別】中日・雄太。楽天戦で負けなし5勝。同姓左腕対決を制した「鷲キラー」の投球術を振り返る (2/2ページ)

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■真っスラを武器にゴロアウトを量産

 この試合の雄太は、ゴロに打たせて取る本領を発揮。味わい深い88球を見せた。ストレートがナチュラルにスライダー回転する「真っスラ」を武器に、スライダー、チェンジアップ、カーブを織り交ぜ、獲得した19個のアウト中、ゴロアウトは実に12個を数えた。

 1番・聖澤諒との同郷・信州人対決はゴロ凡打2本含む3打数0安打に封じてみせた。1点リードながらも先頭打者を出した4回無死一塁では、草野大輔に133キロのボールを打たせ、アライバコンビ(荒木雅博、井端弘和)の鉄壁守備網にかける6-4-3の併殺打に。

 「一発長打」を持つ4番・山﨑武司には徹底したインコース攻めで悩ませて2打席連続三振。左腕対策で起用された右打ちの7番・大廣翔治にも2本のゴロ凡打と、全く仕事をさせなかった。

 以来、雄太は楽天キラーとして星野政権下の楽天を大いに苦しめた。楽天戦で通算6試合に登板。いずれも先発で負けなしの5勝。合計38回1/3を投げて対戦防御率は0.70の好成績を残したのだった。

柴川友次(しばかわ・ゆうじ)
信州在住。郷里の英雄・真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドに見える、楽天応援の野球ブロガー。各種記録や指標等で楽天の魅力や特徴、現在地を定点観測するブログを2009年から運営の傍ら、有料メルマガやネットメディアにも寄稿。
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