心臓がないのが強み!ロボットを使った眼球内の手術に初めて成功 (1/2ページ)
Image credit:Oxford University Hospitals NHS Foundation Trust/ source:http://www.ox.ac.uk/news/2016-09-12-world-first-robot-eye-operation
ロボットには脈がない。呼吸をする必要もない。ある種の手術をするとき、それは人間に比べて圧倒的なアドバンテージになるようだ。イギリスのオックスフォード大学のジョン・ラドクリフ病院において、世界で初めて、ロボットを使った眼球内の手術に成功した。
■ 100分の1mmの膜を剥がす
執刀したのはロバート・マクラーレン教授。トーマス・エドワーズ医師が助手を務め、リモートコントロールするロボットによって、100分の1mmレベルの厚さの膜を網膜から剥がす手術に成功した。
このロボットはRobotic Retinal Dissection Device(ロボット網膜解剖デバイス)の頭文字をとってR2D2と呼ばれるようだ。このロボットに要求されるのは、手術中のさまざまなステップにおいて、直径1mm以下の穴を通して眼球内に器具を出入りさせること。その間、眼球が動くことがあったとしてもだ。
ロボットを使うもっとも大きな理由は、たとえば人間におこりがちな脈動などによる不意の震えを排除するためだ。ロボットは7つのコンピューター制御のモーターによって、1000分の1mmスケールで正確な動きを行う。
この手術を受けた70歳の患者は、網膜の一部が収縮して変形してしまい、視界の一部が失われてしまった。そこで、網膜を傷つけずに、100分の1mmの厚さの膜を網膜から剥がす必要があった。
通常、人間の外科医がこの手術を行う場合は、脈を落ち着かせたうえで、心臓の鼓動の合間をぬったタイミングで作業を行うという。しかし、ロボットならその必要はない。また、ロボットであれば、人間の手のリーチを超えた作業も、正確に行うことができる。
下はBBCニュースで報じられた、この手術のレポートだ。