【プロ野球】《引退選手のドラフトをプレイバック》派手さはないが存在感抜群。サブロー(ロッテ)がバットを置いた (2/2ページ)

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■ただの「つなぎ」ではない

 サブローは1年目から1軍に抜擢され、28試合に出場。高卒の野手で1年目からこれだけ試合に出られれば、上々の船出だ。

 しかし、その後は順風満帆とはいかなかった。1999年に108試合に出場し、以降は主力として定着。2005年、2010年にはチームの日本一にも貢献したが、現役22年間で、シーズン全試合に出場したことは一度もない。

 冒頭で紹介したように、通算安打数は1362本で、本塁打は127本、生涯打率は.265。獲得した打撃タイトルもとくにない(ゴールデングラブ賞は2度受賞)。それでも、これだけ注目され、2007年には北京オリンピック予選での日本代表にも選出。いかに印象に残るプレーを重ねてきたかということの証明でもある。

■もうひとつの夢は監督で実現!?

 引退試合でのあいさつで、サブローは「私にはもうひとつの夢があります。この千葉ロッテマリーンズを日本一の球団にすることです」と語った。

 この夢を実現する方法はいろいろ考えられるが、やはりいちばんそれを体感できるのは監督として再度ユニフォームを着ることだろう。1歳上の高橋由伸監督が今年から巨人を率いているように、最近は指揮官の若返りが進んでいる。

 来季は伊東勤監督の続投が内定しているので、その次あたりか、一旦コーチとして入閣し、よきタイミングで監督就任という運びになるのではないか。

 それが実現すれば、サブローが「まとまり、声の大きさではどこにも負けない」と評したロッテファンの声援にもいっそう熱が入るはずだ。来るべきときを楽しみに待ちたい。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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