北幹部「核兵器を作るくせに、大雨被害を防ぐ方法ないのか」 (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

また、被害を出すたびに大量の人員を動員して復旧作業をするしかない。ところが、革命史跡が最優先にされ、地域住民から怨嗟の声が上がっている。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、人口12万の茂山(ムサン)郡では、中心市街地の半分にあたる約1万世帯が浸水被害を受け、被災者は数万人に達している。

当局は、被災者向けの住宅建設はそっちのけで、革命史跡、スローガンの復旧に力を入れており、セメントなどの資材を大量に投入している。当然のことながら「まもなく冬がやってくるというのに、トンチンカンなところに資材を使って無駄にしている」(情報筋)と当局を非難する声が上がっている。

当局が何ら対策を示さないことに対して、被災者の間から「自分の暮らしは自分で取り戻す」という声が聞かれるという。これは、脱北して中国に働きに行くということを意味すると情報筋は伝えた。

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