「合格できない人にはそれなりの理由がある」 資格試験の合否を分けるポイントとは? (2/2ページ)

新刊JP

でも、勉強を習慣化するためには、ある程度の期間、体に染み込ませる「辛抱の時間」が必要です。その辛抱に耐えられない人が多いように見受けられます。

では、どうすればいいかというと、仕組みや決めごとを自分で作る。少しばかりプレッシャーをかける。そうやって辛抱の時間を過ごすわけです。

――なるほど。少しずつ習慣化していく、と。

鬼頭:そうですね。筋肉と一緒で、ベンチプレスで30キロしか上がらない人が、いきなり100キロ上げようと思っても上げられないじゃないですか。

32キロ、35キロと少しずつ上げられるようになっていくのが本当のやり方で、習慣化し、戦略的にやっていくことで100キロに辿り着くことができるようになるんです。

――「自分にプレッシャーをかける」というところは、このTIPSの中に出てくる「背水の陣を敷く」というものに結び付きますね。これまでに見てきた「背水の陣」にはどんなものがありますか?

鬼頭:そうですね…。受からなかったら故郷に帰るとか、あとは受かるまでは結婚しないという人もいましたね。5回目までに合格しなかったら諦めるとか、5回目制限をかけるとか。いかに腹をくくるか、というのがポイントです。

――「受かる人は短所を補う、落ちる人は長所を伸ばす」という項目も面白かったです。これは反対だと思っている人もいると思いますが。

鬼頭:長所を伸ばすというのは、スポーツや普段の仕事においては大変重要なことです。強みを磨いていかないと勝負できない。

ただ、ここで言っているのは資格試験であり、仕事をするための前段階、その集団に入るための足切りをする場所です。つまり、仕事をする上で最低限必要な能力が求められているので、短所があるとそこが大きな足かせになってしまうんです。

――だから、短所を補う発想が大事なんですね。

そうです。例えば東京大学に入るためには、数学が苦手でもある程度点数を取る必要があります。それは得意不得意関係なく、基本的な水準が求められるんですね。

だから、得意なことばかり勉強してしまう人は合格できない。確かに得意なことをやっていれば楽しいし、すいすい進むからそればかり勉強したくなるのでしょう。でも、それでは落ち続けるだけです。

(後編に続く)

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