みうらじゅんが日活ロマンポルノの思い出、日本のエロ文化を語る 「日本のエロは恥ずかしの文化」 『ザッツ・ロマンポルノ 女神たちの微笑み』BD化 (2/4ページ)

――改めてやっぱりこの日活ロマンポルノはすごかったなというのは。
日活っていったら、やっぱり僕はSMモノなんですよ。ほかの映画会社でもいろいろ作ってたけど、SMっていうジャンルをよりポップにしたのは日活の功績だと思いますよ。それに大罪ですよ(笑)。
――みうらさんが好きな監督は。
うーん、西村昭五郎監督ですかね。文芸的なニオイがして後に評価があがったり、女子に受けたりしてる作品もあると思いますが、やっぱ童貞的には文芸なんて縁遠くてね。ストレートな調教モノにグッときてました。
――女優さんでは谷ナオミさんのファンだとか。
そうですね。SMといえば谷さんですからね。あとは飛鳥裕子さんとか、麻吹淳子さんとか。『生贄夫人』は違うけど、 団鬼六さんシリーズがいいですね。今でもたまに見てますから。日活の女優さんは、みんな演技がうまいですよね。AV が出てきて本番時代になったけど、ロマンってきっと疑似の意味だと思うから、隠してやらしいほうが好きな世代っていうか。モロ見えはね、やっぱりイヤなんですよ。日本のエロは恥ずかしの文化だから。AVの登場には日活ロマンポルノもやられたけれ ど、でも疑似でやってるすごさっていうのはあると思うんですよね。素人じゃなく女優にこだわりがあります。
――恥ずかしの文化ですか。
美保純さんの『ピンクのカーテン』からゴロっと変わったんじゃないですかね。女の人が「勃ってる、勃ってる」っていうような時代になった。ただ、昔は逆に『ふんどし祭り』みたいな弾けすぎの文化もあったんだけどね。いま町にポルノのポスター貼れないでしょ。昔は『生贄夫人』ですら貼ってあったよ。俺、夜中に剥がしに行って、いまだに持ってますからね。日活ロマンポルノの頃はある意味ファンタジーですからね。