【プロ野球】《2012年ドラフト会議を振り返る》逸材揃いの豊作年。鈴木誠也(広島)ら今年大躍進の大器も指名 (2/2ページ)

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■トータルで見ると成功したのはロッテと西武か

 この年のドラフト指名を各チームごとにトータルで見てみると、前年に続き指名選手が4人と少数精鋭だったロッテの指名が目を惹く。2位の川満寛弥は今季限りで戦力外となったが、3位の田村龍弘は捕手出身の伊東勤監督によって育てられ、正捕手へと成長。5位の加藤翔平はプロ初打席で初球本塁打と鮮烈なデビューを飾り、今季は78試合出場と前年よりも出場機会を増やした。

 また、西武は3位の金子侑司が今季、球団史上4人目となるシーズン50盗塁を記録。オリックス・糸井嘉男と盗塁王争いを繰り広げた。4位の高橋朋己は一昨年、昨年と中継ぎ、抑えで大活躍。今季は左ヒジ手術でわずか7試合の登板に終わったが、来季の復活を目指す。5位の佐藤勇は高卒4年目の今季、プロ初勝利をマーク。今後の活躍が期待されるところだ。

 また、育成ドラフト1位の水口大地は昨季、支配下登録され、今季は1軍で20試合に出場している。2位の相内誠(誠)は1軍未勝利だが、育成指名の水口含め全員が1軍でのプレーを経験している。

 最後に、下位指名から成り上がった選手に目を向けてみよう。中日7位指名で若松駿太はローテーションに定着し、昨季は10勝、今季は7勝を挙げた。初めてCSに進出するDeNAは6位の宮崎敏郎がシーズン途中から5番打者に定着し、11本塁打と自慢の長打力を見せつけた。ソフトバンク6位の山中浩史は2014年のシーズン途中にヤクルトへ移籍。出場機会を増やし、今季は先発ローテーションの一角を担った。

文=武山智史(たけやま・さとし)

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