北朝鮮、ジャガイモ豊作でも農民大損の訳 (2/2ページ)

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しかし、農場の幹部が全体の収穫量を大幅に水増しした数字を報告し、それを元に分配量を決めるため、実際に農民の手元には何も残らない事例や、分配があっても上述のように国が作物を徴発する事例が頻発している。

個人耕作地で生産される農作物は、市場での価格に影響を与えるほど大量に供給されるようになり、食糧事情はかつてに比べて大幅に改善された。

一方で、協同農場での生産物に食糧を依存している軍隊は、未だに食糧が不足している状況で、飢えに耐えかねた兵士たちが農場を襲撃する事件も多発している。

食糧の分配不実行や徴発は、軍隊に供給するために行っていると見られるが、こんな詐欺的なことを続けるならば、農民のモチベーションは下がり、協同農場の収穫がまた減少に転じかねない。

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