天才テリー伊藤対談「藤竜也」(1)役を演じる前には履歴書を作ります (2/2ページ)

アサ芸プラス

女性監督と組むのも初めてだし、共演も上野樹里さん、リリー・フランキーさんという、今ノッてるセンスのいいお二方ということで、これならおもしろいものになるな、と。

テリー 藤さんは、いつも役作りをされる際に、何かやられていることはあるんですか?

 僕は、その役の履歴書を全部自分で作るんです。

テリー ええっ、それ、どういうことですか?

 例えば、原作小説にこのお父さんが「長野県出身」と書いてありましたから、実際に長野まで行ったんです。で、教育委員会の方に「この年齢の男が子供だった時、小学校はこの辺りにいくつあったか」みたいなことを聞いたり、昔の写真も見せてもらったりして、「この男はガキの頃、こういう山道を通って、こんな風景を見たんだな」と考えたりしてね。

テリー そういう取材は、映画会社に頼むんですか?

 いえいえ、そんなこと言わないですよ。自分で勝手に行くんですから。費用も全部自腹です。教育委員会っていうのも、教育関係に詳しい友人と一緒に行ってから、向こうで糸口を探しただけで。

テリー ということは、わりと行き当たりばったり?

 そうですね。高校なんかも、それっぽい学校を自分で決めて、OBみたいな顔して校内をふらついたんですよ。いかにも懐かしそうな顔して(笑)。今時の言葉で言うと「プロファイリング」と言うんですかね、それをやるのが楽しいんです。それだと仕事にかこつけて、いろいろなところへ行けるじゃないですか。

テリー ハハハハハ! それはいいですね!

 そんなことをしていると、だんだん役が近づいてくるというか、役の気持ちが僕の中にできてくる。そうすると、「よーい、スタート」で、勝手に体が動いてくれるんです。

テリー いや、それはすごいです。藤さんがそこまでするなんて、監督も関係者の皆さんも喜んでくれるでしょう?

 いや、僕が気になるのは、「完成した映画を観たお客さんに喜んでもらえるのかな?」って、それだけですから。この作品も、たくさんの人に観てもらえるといいなと思っています。

「天才テリー伊藤対談「藤竜也」(1)役を演じる前には履歴書を作ります」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2016年 10/13号藤竜也お父さんと伊藤さんリリー・フランキーテリー伊藤エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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