秋津壽男“どっち?”の健康学「老眼鏡をかけると老眼が進むってホント?これからは簡単な手術で治せる時代に…」 (2/2ページ)
また、メガネを我慢したため人づきあいに支障を来す場合もあります。「この前会ったのに知らんぷりされた」と言われると、外に出るのが億劫になります。仕事上でもドライバーのような運転を筆頭に、メガネが必要な仕事もあると思われますので、老眼鏡は「かけるべき」なのです。
また、目の老化に対しては近年、白内障手術の技術が向上し、目覚ましい成果をあげています。これまでは、近眼の人が老眼になった場合、遠くのものを見ようとする時には、メガネをズラしたり、遠近両用メガネをかけるのが一般的でした。
ところがここにきて、白内障の手術の際に視力を矯正できるようになっています。かつては標準レンズを入れておしまいだったのが、近視矯正や遠視矯正レンズを入れて、白内障とともに老眼自体が治る時代となっています。
程度の差こそあれ、人間は80歳を超えれば誰でも白内障になり、若ければ40代で手術する人もいますが、遠視矯正レンズには保険がきかないので30万~50万円ほどの高額な治療費がかかりますが、白内障とともに老眼も治療できるわけです。もう少し待てば保険も適用となるでしょう。「ついでに老眼も治せる」時代となりますので、老眼鏡を怖がる必要はないわけです。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。